シナリオ検証の履歴
各号で出したシナリオが、その後どうなったかの記録です。当たった回だけを残すと記録になりません。外れた回も同じ形式で並べています。
判定済み 12 件。件数が少ないうちは、割合に意味はありません。 相場の方向を当てることを目的にした記録ではなく、どの前提が外れやすいかを残すためのものです。
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シナリオA:PPIと小売も強く、短期金利がさらに上がる
起点は当たった。PPIは前年比+6.3%、小売売上高は+0.8%と、どちらも予想を上回った。ただし反応は逆だった。2年債は4.85%超どころか4.77%へ下がり、ドル指数は103台ではなく102.00へ反落、金は4,092ドルを割らずに4,164ドルへ戻した。結果だけを見ればシナリオB(10年債5.2%以下、ドル102台、金が4,111ドルを回復し4,133ドルを試す)の経路に近いが、Bの起点は「指標が予想並み」で、これも外れている。強い指標に金利が上がらない局面を、シナリオに入れていなかった。
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シナリオA:CPIが予想を上回り、長期金利が上がる
起点は当たった。総合3.7%・コア2.6%と上振れし、金は4,133ドルを試すどころか4,107ドルまで下げ、半導体の戻りは鈍った。ただし経路が違う。10年債は一時5.27%まで上げたが引けは5.19%と前日より低く、実質金利も2.84%へ下がった。上がったのは2年債(4.82%)で、金利の上昇は短期に限られた。金を押し下げたのは金利の上昇ではなくドル高だった。
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シナリオB:金利が5.2%台で安定し、ドル高が一服する
金利の部分は想定どおり。10年債は5.21%で5.2%台にとどまり、実質金利は2.88%と2.9%を下回った。ユーロと円に対してドルも下げた。ただし金は4,195ドルへ戻らず、4,161ドルへ続落した。シナリオAが想定した4,165ドル割れは起きたが、理由は金利上昇ではなかった。シナリオCの半導体安は、米国より日韓で大きく現れた。
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シナリオB:原油が落ち着き、長期金利が5.2%台で安定する
10年債は10/9に5.24%で5.2%台にとどまり、金は10/9に4,194.61ドルまで上げて4,165ドルを超えた。ただし実質金利は2.91%へ上昇し、原油は10/12に93.74ドルへ+2.06%と落ち着かなかった。10/12は債券休場で金利の確認ができず、金は4,170ドルへ反落した。シナリオCのAI株の下げ広がりは、10/12の半導体−2.7%に一部が現れた。
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シナリオB:長期金利が5.2%台へ戻し、ドルも軟化する
10年債の引けは5.22%、実質金利は2.87%と、想定どおり5.2%台・2.9%割れへ戻した。ドル指数も−0.12%と小幅に軟化し、金は4,111ドルを回復した。ただし4,165ドルは試せず(読み取り4,139ドル)、起点も20年債入札後の戻りではなく、原油の上げ幅縮小とトランプ氏の投稿だった。株はシナリオCに近く、小型株ではなくNasdaqが−1.25%と崩れた。
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シナリオB:議事要旨がタカ派で、長期金利が再び上がる
議事要旨は米東部10/7 14:00(10/8 03:00 JST)に公表された。大半の参加者が年内にもう1回の利上げを見込む内容で、金は4,111ドルを下回り、ドル指数も上昇した。一方、10年債の引けは5.28%で、想定した5.3%台には乗らず、実質金利も2.92%と2.95%を超えなかった。日中の5.36%は議事要旨より前の動きとみられ、因果は確かめていない。
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シナリオA:FOMC議事要旨(10/8 03:00 JST)がハト派寄りで、長期金利が反落する
起点の議事要旨はまだ出ていない(10/8 03:00 JST)。ただし結果の一部は先に起きた。10年債は5.3%を割り(5.27%)、実質金利は2.91%へ下がり、金は4,160ドル台へ戻した。経路はフランスの財政赤字削減策によるユーロの戻しとドル安で、議事要旨ではない。金は4,219〜4,230ドルのネックラインを試すところまでは届いていない。
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シナリオA:ISM非製造業が予想を下回り、長期金利も下がり始める
前提のISM非製造業は54.9で予想(55.1〜55.2)をわずかに下回った。しかし米10年債は5.31%(+3bp)、実質金利は2.95%(+3bp)と上昇し、金利低下には進まなかった。金は4,219〜4,230ドルのネックラインを試さず、4,130ドル台で重いまま。指標は想定の向きでも、値動きの連鎖は外れた。
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シナリオA:雇用統計が予想並みか弱く、金利の反落が続く
前提の「予想以下の雇用」は実現した(+2.9万人、予想+9万人)。ドル指数も102を割り込んだ(101.92)。ただし10年債は5.2%を割らず5.28%(+4bp)で引け、金は4,219〜4,230ドルを試すどころか4,140ドル前後へ下げた。経路の前半は当たり、後半の金利と金は外れた。
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シナリオA:長期金利が反落して金がネックラインを試す → 雇用指標などが落ち着き利上げ観測の後退が続く → 原油が90ドル前後で安定 → 30年債が5.6%を割る → 金は4,230ドルのネックラインを試す。
長期金利は反落した(10年債5.234%、30年債5.603%)が、30年債は5.6%を割り切れず、原油は安定せずWTI 92.87ドルへ急伸し、金は4,171ドルで4,230ドルに届かなかった。日中は30年債が5.693%まで上げ、シナリオBにも近づいている。シナリオC(雇用統計)は10/2の発表のため、次号で判定する。
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シナリオC:物価・雇用指標で利上げ確率が動く → 本日以降のPCE、金曜の雇用統計が焦点 → 指標が強ければ利上げ観測が固まりドル高・金安。弱ければ確率が低下し金利が反落して金は反発
PCEは予想を下回り、利上げ確率は約70%から35〜40%前後へ低下した(弱い側の前半は的中)。ただし長期金利は反落せず10年債5.30%・30年債5.64%前後と高値圏で引け、金は一時4,219ドルまで反発したものの4,156ドルへ押し戻された。確率の低下が金利低下に届かず、金の反発も続かなかった点が想定と違う。
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シナリオB:米・イランの交渉が再開する → 原油のプレミアムが剥落 → 金利上昇が一服 → 金は4,230ドルまでの戻りを試す
経路は想定どおりで、原油安・金利一服・金の反発が順に起きた。ただし起点は交渉再開ではなくサウジの紅海輸出再開という供給側の事情で、想定していたきっかけとは違う。金も4,160ドル前後にとどまり、4,230ドルには届いていない。