XAU / USD4,164+1.43%ドル指数 DXY102.00−0.54%米10年金利5.10%−9bp実質金利 10Y2.78%−6bpWTI原油97.97+3.03%S&P 5007,744.06+0.33%日経22564,425.95−4.90%BTC / USD82,240+0.8%
No. 19 平日更新
2026年10月16日(金)
TEITEN 定点 資金の流れで読む、今日の市場
WEEK 41 10.05 — 10.09

第41週|米10年債は日中5.36%と24年ぶりの高値圏から週間−4bpへ戻す。ドルは欧州の財政不安で4週続伸、金は2か月安値から反発して週間+1.2%の4,194ドル

米10年債利回りは10/7・10/8に日中5.35〜5.36%前後と2002年以来の水準まで上がったが、引けでは戻し、週末は5.24%と前週末を4bp下回った。ドル指数はフランス・スペイン発のユーロ売りで102前後と4週続伸。金は10/7に2か月ぶりの安値4,110ドルまで下げたあと、金曜に1.5%上げて4,194ドルで越週した。S&P 500は+1.15%、日経225は+1.06%、BTCは−2.3%。

Financial and Marketing M16 2026年10月10日(土) 発行 更新 2026-10-10 09:01 JST
今週の要点
  1. 米10年債は10/7・10/8に日中5.35〜5.36%前後と2002年以来の高値圏に達したが、引けは5.22〜5.31%にとどまり、週末は5.24%(前週末比−4bp)。実質金利も2.92%→2.91%とほぼ横ばいで、週の中の振れが週間の変化を大きく上回った。
  2. ドル指数はフランスの財政不安とスペインの解散総選挙でユーロが17か月ぶりの安値をつけ、週間+0.3%前後の102前後で4週続伸(Reuters)。米金利が下がった週にドルが上がった。
  3. 金は10/7に4,110.82ドル(USAGOLD確定値)と2か月ぶりの安値をつけたあと、10/8・10/9の2日で反発し4,194ドル(同読み取り)、週間+1.2%で、前週の下げ(−3.5%)の約3分の1を戻した。
  4. 株はS&P 500が+1.15%、Nasdaq総合が+0.64%。Nasdaqは10/6に最高値を更新したあと、10/8のOpenAIの売上報道で−1.25%と崩れた。日経225は10/6に70,683円で引けたあと7万円を割り、週間+1.06%。BTCは−2.3%で金と逆に動いた。
  5. WTI・Brentの金曜清算値、ドル指数の金曜終値は出所で割れて未確認。日経VI、日本10年債の10/9分も未確認。

各資産の週次パフォーマンス

9 銘柄
  • 金(XAU/USD)4,194+1.2%前週末4,143.57(USAGOLD確定値)から10/9読み取り値4,194.40へ+50.83ドル。10/7に4,110.82と2か月ぶりの安値をつけ、金曜に+61ドル(+1.5%)と反発。Reuters配信のKitco記事は米東部15:29時点4,194.36、週間約+1.3%と伝え、水準は一致する。現物
  • WTI原油90〜92ほぼ横ばい(終値は未確認)前週末91.11。10/7に88.28(出所1つ)まで下げ、10/8にイラン攻撃の検討報道で+3.64%の91.49と急伸。金曜は90.35〜90.39(Investing.com・Trading Economics)と91.66(Yahoo Finance)で割れ、清算値を確定できない。どちらでも週間の着地は前週末の近辺
  • S&P 5007,811.54+1.15%10/6に7,818.93で終値の最高値。10/7・10/8の2日続落をはさみ、金曜は+0.59%で最高値に迫って引けた(Yahoo Finance・Investing.com)。前週末7,722.72から+88.82
  • Nasdaq総合27,366.17+0.64%10/5・10/6と2日続けて最高値(27,599.89)。10/8にOpenAIの売上が報道より小さいとの報道で−1.25%と急落し、金曜に+0.64%と戻した。週間ではS&P 500を下回り、AI関連の集中が両刃であることが出た週。ダウは51,654.95で週間+0.93%
  • 日経22569,030.92+1.06%10/5に+2.40%の69,946円、10/6に70,683.98円と7万円台で引けたあと、10/7・10/8・10/9と3日続落。金曜は一時68,150円まで下げ、後場に下げ渋って−11円(Fisco)。前週末68,309.46から+721円
  • ドル指数 DXY102前後+0.3%前後前週末101.92。10/5にユーロ安で102.24(日中102.54)、10/6に欧州債の売り一服で101台後半、10/7に議事要旨で102.25。金曜はReutersが102.25(+0.13%)、Investing.comが102.02〜102.03と割れ終値は未確認。Reutersは週間+0.3%前後で4週続伸と伝える
  • USD/JPY158.25前後+0.2%前後金曜はReutersが158.25、Investing.comが158.26。週の値幅は157.43〜158.50円と約1円(外為どっとコム)。10/7に200日線(158.54円)の手前で押し返された。前週末の終値は未確認のため、変化はReutersの『円は週間約0.2%安』による
  • 米10年債利回り5.24%−4bp前週末5.28%(財務省)。5.31→5.27→5.28→5.22→5.24%と引けは5.2〜5.3%台にとどまったが、10/7・10/8は日中5.35〜5.36%前後と2002年以来の水準。2年債は4.83→4.80%、30年債は5.63→5.60%。実質金利は2.92→2.91%(財務省)
  • VIX14.84−3.1%前週末15.31(FRED)。週中も15.01〜15.52と15台にとどまり、Nasdaqが−1.25%の日も15.41。金曜は14.84(Yahoo Finance・Investing.com)。長期金利が24年ぶりの水準を試しても、株の警戒感は高まらなかった
テクニカル・レベル(週末時点)
  1. レジスタンス4,300心理的節目。第39週末(4,280〜4,290)の水準で、3週続けて回復していない
  2. レジスタンス4,2309/28に割り込んだネックライン。2週続けて戻りの関門のまま
  3. レジスタンス4,2199/30の日中高値(4,219.24)。今週は試していない
  4. 現在値4,19410/9のUSAGOLD読み取り値(山岳部時間18:02)。Reuters配信の米東部15:29時点4,194.36と一致。週間+1.2%
  5. サポート4,16510/6のUSAGOLD確定値(4,164.59)。今週の金曜以前の高値で、上抜けたあとの最初の下値
  6. サポート4,11110/7のUSAGOLD確定値(4,110.82)と9/28の日中安値(4,110.87)。2か月ぶりの安値で、2週続けてここで止まった
  7. サポート4,000心理的節目。StoneXのアナリストは『4,000ドル付近に床ができつつある』と述べている(Reuters)

週の核心テーマ

長期金利が天井を試しては押し戻され、その振れの出どころは米国の外にあった週だった。

米10年債利回りは、10/5に5.31%で引けたあと、10/7と10/8の日中に5.35〜5.36%前後と2002年以来の水準まで上がった。ところが引けではそのたびに戻り、週末は5.24%と前週末の5.28%を4bp下回っている。財務省の確定値で見ると、実質金利は2.92%から2.91%、2年債は4.83%から4.80%、30年債は5.63%から5.60%で、週を通した変化はどの年限でも小さい。大きかったのは週の中の振れである。

振れの出どころは三つあった。欧州の財政不安(フランスとドイツの国債利回り差が2011年以来の水準へ広がり、英30年債は6.047%と1998年以来の高さ)、10/7のFOMC議事要旨(大半の参加者が年内にもう1回の利上げを見込む)、そして中東の原油(10/8のイラン攻撃の検討報道)。米国の物価指標ではなく、国外の財政と地政学が米長期金利を日中に動かした。

前週(第40週)のシナリオと照らすと、着地は base(4,111〜4,230のレンジ)だった。ただし bear の発動条件の一部(長期金利が10/1の高値5.344%を上抜ける)は日中に起き、金は10/7に4,110.82ドルとbearの境目まで下げている。それでも4,111ドルを明確には割らず、金曜に4,194ドルへ戻した。逆風の材料は出たが、引けの金利がついてこなかったため、金は崩れなかった。

資金欧州債売りユーロドル / 米長期債日中に売り、引けで買い戻し / 金4,111ドルで押し目買い

今週の主要イベント振り返り

① 欧州の財政・政治不安と、ドル指数の4週続伸(10/5〜10/9)

週初の10/5、フランスの財政不安とスペインの解散総選挙を受けてユーロは対ドルで17か月ぶりの安値をつけ、ドル指数は102.24(日中102.54)へ上がった。フランス債とドイツ債の利回り差は約160bpと2011年以来の水準に広がったと伝えられた。10/6はフランス政府が歳出抑制と増税による財政赤字の削減計画を示して利回り差が縮み、ドル指数は101台後半へ下げたが、10/7には議事要旨とともに102.25へ戻している。

ドル指数は週間+0.3%前後で4週続伸し、Reutersによれば2025年5月以来の長さとなった。米10年債利回りが週間で下がったのに、ドルは上がった。ドル高の主因は米金利ではなく、ユーロの売りである。金曜時点でもユーロは1.12ドル前後で、週間約0.5%安と伝えられている。

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② FOMC議事要旨と、米長期金利の日中の急上昇(10/7〜10/8)

10/7に公表された9/15〜16会合の議事要旨は、0.25ポイントの利上げ(3.75〜4.00%)に全員が賛成し、大半の参加者が年内にもう1回の利上げが適切になりそうだと見ていたと記す。米10年債は10/7に日中5.36%前後、10/8に日中5.35%近くまで上がったが、引けは5.28%、5.22%だった。10/7は入札の結果が強めで金利を和らげたと伝えられ、10/8はトランプ氏の「中間選挙前にイランを攻撃しない」との投稿のあとに原油とともに戻している。

金曜は10年債が5.24%(+2bp)、実質金利が2.91%(+4bp)と小幅に上がった。10月のミシガン大学消費者信頼感(速報)は46.3と5月以来の低さで、1年先の期待インフレ率は4.7%(前月4.6%)、5年先は3.5%(同3.4%)へ上がった。セントルイス連銀のムサレム総裁は、インフレを2%に戻すには再び利上げが必要と述べている。

CME FedWatchで10月の利上げ確率は19%、12月までに少なくとも1回の利上げは84%(Reuters)。前週末とほぼ同じで、利上げの織り込みは今週ほとんど動いていない。動いたのは長期金利の日中の水準だけで、政策見通しの変化を伴わない振れだった。

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③ AI株の最高値とOpenAI報道、金の2か月安値からの反発(10/5〜10/9)

Nasdaq総合は10/5・10/6と2日続けて最高値を更新し、S&P 500も10/6に7,818.93で終値の最高値をつけた。10/7は議事要旨と金利上昇でラッセル2000が−1.31%と崩れ、10/8はOpenAIの年換算売上が報じられていた700億ドルに届かず約500億ドルに近づいているとの報道で、Nasdaqが−1.25%と急落した。金曜はS&P 500が+0.59%、Nasdaqが+0.64%、ダウが+0.83%と戻し、3指数とも週間で上げて越週した。

金は10/7に4,110.82ドル(USAGOLD確定値)と2か月ぶりの安値をつけ、10/8に4,133ドル、金曜に4,194ドルと2日で戻した。金曜は10年債も実質金利も小幅に上がった日で、金の上げは金利では説明できない。Reutersは安値拾いの買いと伝え、StoneXのアナリストは「4,000ドル付近に床ができつつある」と述べている。

株の上昇はAI関連に偏ったまま、その偏りが10/8に一日で表に出た。金は前週に維持できなかった追い風を、今週は逆風の中で4,111ドルを守る形で取り戻した。

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今週の資金フロー構造

欧州債・ユーロドル / 米長期債は日中に売られ引けで買い戻し / AI株一時売り、金4,111ドルで押し目買い

第一の流れは、欧州からドルへの移動である。フランスの財政とスペインの選挙でユーロが売られ、ドル指数は4週続伸した。米10年債利回りが週間で4bp下がった週にドルが上がったことは、ドル高の主因が米国の金利ではなく欧州の財政不安に移ったことを示す。金にとってのドルの逆風は、米国の指標とは別の経路で続いている。

資金欧州債・ユーロ売り / ドル買い

第二の流れは、米長期債の日中の売りと、引けにかけての買い戻しである。10/7と10/8の日中に5.35〜5.36%前後まで売られたが、引けでは戻り、週間では−4bp。実質金利は2.95%(10/5)が週の最高で、2.87%(10/8)まで下げて2.91%で越週した。期待インフレ(10年BEI)は2.33〜2.36%で動いていない。長期債の売り手はいるが、5.3%台では買い手も出る。前週の5.344%と今週の5.36%前後が、引けで超えられない水準として並んだ(推測を含む)。

資金米長期債日中は売り、引けは買い戻し / 実質金利ほぼ横ばい

第三に、リスク資産の内部で、AI関連と小型株が交互に売られた。10/7は金利上昇で小型株、10/8はOpenAI報道でNasdaqと、売られる場所が日ごとに変わり、指数は週間で上げた。一方、BTCは84,506ドル(10/3 09:00 JST)から82,542ドル(10/10 09:03 JST)へ−2.3%で、10/9朝には81,686ドルまで下げた(CoinGecko)。金が+1.2%、BTCが−2.3%と、二つの「代替資産」は今週逆を向いた。BTCはNasdaqの急落の日に大きく下げ、金は金利が下がった日と安値拾いの日に上げている。

資金AI関連株・小型株日替わりで売り / BTC売り / 金押し目買い

総括:長期金利は24年ぶりの水準を日中に試しては引けで戻され、週間では動かなかった。資産価格を動かしたのは金利の水準ではなく、欧州の財政と中東の報道がもたらした日中の振れで、その中で金は4,111ドルを2週続けて守った。

なお、次の指標は複数ソースで突き合わせても確定できず、本稿では「未確認」とした。WTI・Brentの金曜清算値(WTIは90.35〜91.66で割れる)、ドル指数の金曜終値(102.02〜102.25で割れる)、ドル円の前週末終値と週間変化の実数、日経VIの週間推移、日本10年債の10/9分(財務省の最新掲載は10/8の3.089%)。

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来週の備え(10/12〜10/16)

最重要イベント

10/14(水)の米9月CPI。予想は前月比+0.6%(前回+0.4%)、前年比3.6%(同3.4%)、コアは前月比+0.2%、前年比2.5%(investingLive・Newsquawk。前年比3.7%とする予想もある)。総合の伸びは原油高を映して加速が見込まれており、焦点はコアと、ミシガン大学で4.7%へ上がった期待インフレとの整合にある。翌10/15(木)の小売売上高(予想+0.3%)とPPI(同+0.5%)が続き、10/13〜14の米銀決算で第3四半期の決算シーズンが始まる。

今週の長期金利は国外の材料で振れたが、来週は米国の物価が自分の材料で金利を動かす週になる。10月27〜28日のFOMCを前に、10月利上げの織り込み(19%)が動くかがCPIの読みどころである。10/12(月)は米国がコロンブス・デーで債券市場が休場、日本もスポーツの日で休場のため、週の始まりは薄い。

国内政治・政策の波乱要因

焦点は日銀の次の利上げ時期と、ドル円の159円台である。次回の日銀会合は10/29〜30で、展望レポートが出る。10月の利上げの織り込みは2割前後から4分の1程度と出所で差がある。来週は10/15(木)に小枝審議委員の発言、10/16(金)に植田総裁の挨拶(内田副総裁が代読)があり、10月か12月かの手がかりになる。

ドル円は今週157.43〜158.50円の約1円の値幅にとどまり、10/7には200日線(158.54円)の手前で押し返された。159円台では米財務長官の円安けん制発言に注意が要るとの見方がある。10/15(木)にはバンコクでG20財務相・中央銀行総裁会議が開かれ、為替への言及が材料になりうる。国内政治で今週相場を動かした材料は確認できていない。

地政学シナリオ

ホルムズ海峡では、この1週間にタンカー9隻が攻撃を受け、海峡を出た原油は日量約950万バレルと戦前の水準を約3割下回る(Kplerのデータ、CNBC)。10/8は米国がイランへの大規模な軍事作戦を検討しているとの報道でWTIが日中に5%近く上げ、トランプ氏の「11月3日の中間選挙までイランを攻撃しない」との投稿で上げ幅を縮めた。

攻撃しないという期限が示されたことで、11月3日までは軍事行動のリスクが後退した一方、海峡での船舶への攻撃という供給の傷は続いている。原油の上昇は今週も長期金利の日中の上昇と同じ時間帯に起きた。タンカー攻撃が増えてBrentが105ドルを超えれば原油高 → 長期金利高 → 金の逆風の連鎖が動き、海峡の通航が戻れば金利の重しが一つ外れる。10/13のOPEC月報と10/14のIEA石油市場報告で、需給の見通しを確かめる週になる。

日経・円の焦点

日経225は週間+1.06%の69,030円で越週した。10/6に70,683円と7万円台で引けたあと3日続落し、金曜は一時68,150円まで下げてから後場に下げ渋っている。寄与度を見るとアドバンテストが押し上げ、ファーストリテイリングが押し下げた(株探)。半導体への資金の集中は前週から変わっていない。

来週は月曜が休場で、米CPIの結果は10/15(木)の東京市場に反映される。米銀決算とCPIで米長期金利が5.3%台に乗せるか、158円台の円安が輸出株を支え続けるか、OpenAI報道で揺らいだAI関連への資金が戻るかが焦点になる。

予想レンジ:上限 71,000円 〜 下限 68,000円

レンジは編集部の想定で、上限は10/6の終値(70,683.98円)を明確に上抜けた場合の目安、下限は金曜の日中安値(68,150円)を割り込む場合の目安として置いた。

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来週のシナリオ

3 案
Bull Case上振れ

10/14のCPIが予想(前年比3.6%、コア前月比+0.2%)を下回り、10/15の小売売上高も鈍る。ホルムズ海峡のタンカー攻撃が減り、Brentが100ドルへ向かう

12月までの利上げの織り込み(84%)が後退 → 米10年が今週の引けの安値5.22%を割り、実質金利が2.87%を下回る → ドル指数が101台へ戻る → 金の二つの逆風が同時に緩む

価格目処4,219〜4,230の上値帯を回復、続いて4,300

Base Case基本

CPIが予想並み(3.6%、コア2.5%)で、10月据え置き・12月利上げという織り込みが動かない。原油はBrent 100〜105ドル、ドル指数は102前後のまま

米10年は5.2〜5.3%台で引け、日中の振れが続く → ドルはユーロ側の材料で102前後を往復 → 金は利上げ観測の追い風を欠き、4,000ドル付近の押し目買いと長期金利の重しが拮抗する

価格目処4,111〜4,230のレンジ(中心は4,165〜4,219)

Bear Case下振れ

CPIが上振れ(前年比3.7%以上、コア前月比+0.3%以上)し、PPIも強い。ミシガン大学の1年先期待インフレ率(4.7%)の上昇と重なり、FRB高官のタカ派発言が続く。中東の緊張でBrentが105ドルを超える

10月利上げの織り込み(19%)が上がる → 米10年が今週の日中高値5.36%を引けで上抜け、実質金利が2.95%を超える → ドル指数が10/5の日中高値102.54を更新 → 金は4,111の2か月安値を割る

価格目処4,111割れで4,000

来週の主要スケジュール

★ は最重要
  1. 10/12(月)
    • 米コロンブス・デー(債券市場は休場、株式は通常取引)
    • 日本はスポーツの日で東京市場休場
  2. 10/13(火)
    • ★米銀決算(JPモルガン、ゴールドマン・サックス、シティ、ウェルズ・ファーゴ)
    • OPEC月報
    • 日本9月企業物価指数
  3. 10/14(水)
    • ★米9月消費者物価指数(CPI)
    • 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
    • 米銀決算(モルガン・スタンレー、バンク・オブ・アメリカ)
    • IEA石油市場報告、中国9月CPI・PPI
  4. 10/15(木)
    • ★米9月小売売上高・生産者物価指数(PPI)
    • 米新規失業保険申請件数・フィラデルフィア連銀景況指数
    • G20財務相・中央銀行総裁会議(バンコク)
    • 小枝日銀審議委員の発言
  5. 10/16(金)
    • 植田日銀総裁の挨拶(内田副総裁が代読)
    • 米9月鉱工業生産・輸出入物価
Market Bias(来週)

中立。金は4,111ドルで2週続けて止まり、金曜に4,194ドルへ戻したが、4,219〜4,230ドルの上値帯には届いていない。今週の米10年は日中に24年ぶりの水準を試しては引けで戻す往復で、週間ではわずかに下がった。来週は10/14のCPIが、長期金利と12月利上げの織り込みを通じて金の方向を決める。欧州の財政不安と中東の報道が金利とドルを日中に振らす状態は続くと見る。