XAU / USD4,012+0.40%ドル指数 DXY102.03+0.22%米10年金利5.00%±0bp実質金利 10Y2.66%±0bpWTI原油101.76−1.46%S&P 5007,676.77+0.70%日経22562,189.65−0.80%BTC / USD79,705−0.43%
No. 26平日更新
2026年10月27日(火)
TEITEN定点資金の流れで読む、今日の市場
No. 262026年10月27日(火)

2026/10/27(火)|金は4,012ドルで4,000ドル台を回復(+0.40%)。Brentは115.81ドルへ反落、AnthropicのIPO申請でNasdaqは+0.82%

10/26の米国は、原油の一服とAIへの期待の戻りで小さく持ち直した。Brent12月限はテヘランでの協議を受けて115.81ドル(−0.78%)、WTIは101.76ドル(−1.46%)へ反落。AnthropicのIPO申請で半導体株が買われ、Nasdaqは+0.82%。米10年債は5.00%で横ばい、金はUSAGOLDの読み取りで4,012ドルと4,000ドル台へ戻した。

Financial and Marketing M16編集:村瀬 一郎2026.10.27 発行更新 08:30 JST
XAU / USD
4,012
+0.40%
ドル指数 DXY
102.03
+0.22%
米10年金利
5.00%
±0bp
実質金利 10Y
2.66%
±0bp
WTI原油
101.76
−1.46%
S&P 500
7,676.77
+0.70%
日経225
62,189.65
−0.80%
BTC / USD
79,705
−0.43%
本日の要点
  1. 金の現物はUSAGOLDの読み取りで4,012.20ドル(10/26 17:05 山岳部時間)、10/23確定値3,996.18ドルから+0.40%と4,000ドル台へ戻した。投機筋の買い越しは8週続けて減った(BullionVault)。
  2. 原油は反落。Brent12月限は115.81ドル(−0.91ドル)、WTI12月限は101.76ドル(−1.51ドル)で清算。サウジ・トルコ・パキスタンがテヘランでイランと協議した(Reuters、Bloomberg)。
  3. 米国株は3指数がそろって反発。AnthropicがNasdaq上場を申請し、S&P500は7,676.77(+0.70%)、Nasdaqは26,169.38(+0.82%)、ダウは52,361.58(+0.28%)。VIXは18.39。
  4. 米10年債は5.00%、実質金利は2.66%、期待インフレ率は2.34%でいずれも横ばい(財務省、FRED)。ドル指数は読み取りで102.03(10/26 18:04 ニューヨーク時間)、ドル円は157.48円。
  5. 東京は10/26に日経平均62,189.65円(−0.80%)と3日続落、7/30以来の安値。BTCは79,705ドル(10/27 08:05 JST時点)と8万ドルを割った。BTC現物ETFの10/26分の資金フローは未確認。
テクニカル・レベル
  1. レジスタンス4,12510/20のUSAGOLD確定値(4,124.85ドル)。10/22の急落で割り込んだ週の前半の下値
  2. レジスタンス4,068Kitcoが挙げた最初の抵抗(4,068〜4,079ドル)
  3. レジスタンス4,02410/22のUSAGOLD確定値(4,024.38ドル)。急落した日の引けの水準。10/26はここに届かなかった
  4. 現在値4,01210/26 17:05 山岳部時間のUSAGOLD読み取り(4,012.20ドル)。確定値は翌号で照合する
  5. サポート3,99610/23のUSAGOLD確定値(3,996.18ドル)。4,000ドルを割って引けた日の水準
  6. サポート3,97510/23の日中安値の近辺(約3,975.23ドル、Reuters、FinanceFeeds経由)。7月20日以来の安値
  7. サポート3,950複数のテクニカル分析が挙げる3,940〜3,960ドルの帯(FinanceFeeds)
  8. サポート3,900夏に反発した4,000〜3,900ドルの支持帯の下端(Kitco、Jesse Colombo氏)

2026/10/27 08:30 JST(10/26の米国セッションを扱います)


Macro Theme

10/26の米国は、前週の売りがいったん止まった日だった。サウジアラビア・トルコ・パキスタンがテヘランでイランの当局者と協議し、Brent12月限は115.81ドル(−0.78%)、WTI12月限は101.76ドル(−1.46%)と高値から下げた(Reuters、Bloomberg)。株はAnthropicのNasdaq上場申請でAI関連が買い戻され、Nasdaqは+0.82%、S&P500は+0.70%と3指数がそろって反発した(Yahoo Finance)。

資金フロー今日の流れ
  1. テヘランで 協議
  2. 原油は 高値から一服
  3. IPO申請で AI株が反発
  4. 金は 節目を回復
協議とIPO申請テヘラン・Anthropic
原油の一服 Brent 115.81ドル
AI株の買い戻し Nasdaq +0.82%
金利は横ばい 10年債 5.00%
金は節目を回復 4,012ドル(読み取り)
東京は3日続落 日経平均 −0.80%

テヘランでの協議で原油が高値から下げ、AnthropicのIPO申請でAI株が買い戻された。金利は動かず、金は4,000ドル台へ戻した

ただし金利は動かなかった。米10年債は5.00%、実質金利は2.66%、期待インフレ率は2.34%といずれも横ばい。ドル指数は読み取りで102.03と小幅に上げた。金はUSAGOLDの読み取りで4,012.20ドル(+0.40%)と4,000ドル台へ戻したが、追い風が吹いたというより、原油高を通じた売りが止まっただけに近い。10/28のFOMCを前に、債券もドルも様子見に入った。

資金原油売り(Brent 115.81ドル)/ AI株買い戻し(Nasdaq +0.82%)/ 米国債横ばい(10年債 5.00%)/ 金小幅買い(4,012ドル)

Market Drivers

① テヘランでの協議:Brentは115.81ドルへ反落

Brent12月限は−0.91ドルの115.81ドル、WTI12月限は−1.51ドルの101.76ドルで清算した(Reuters(Investing.com経由)、Bloomberg(Rigzone経由)で一致)。サウジアラビア・トルコ・パキスタンがテヘランでイランの当局者と協議し、協議を続けることで合意したとイラン国営メディアが伝えた(Reuters)。Bloombergは、BrentのRSI(14日)が買われすぎの水準に入っていたことも下げの一因に挙げた(Rigzone経由)。

一方で、フーシ派はサウジの東西パイプラインの送油施設を攻撃したと主張し(サウジ側の確認は無い、Reuters)、サウジ主導の連合軍はリヤドで無人機3機を撃墜したと発表した(Bloomberg、Rigzone経由)。下げはこれらで限られた。

攻撃は止まっていないのに、外交の動きで価格が先に下がった。前週に6%超上げたBrentには、利益確定の売りも重なった(推測を含む)。

② AnthropicのIPO申請:AI株が買い戻される

AnthropicがNasdaqへの上場を申請した(ティッカーはANT)。S-1によれば、6月までの半年間の売上高は163億ドル、同期間のAIインフラへの支出は90億ドル(2025年通年は73億ドル)(Yahoo Finance)。Motley Foolは、売上の伸びがAIブームの減速への不安を和らげたと伝えた。エヌビディア、ブロードコム、マイクロンなどの半導体株が上げた(Yahoo Finance)。

一方、メタはAIインフラのために最大950億ドルを調達する計画を示し、株価は−1.88%(Motley Fool)。テスラはBarclaysの格上げで+5.21%、マイクロソフトは決算を前に+1.54%だった(同)。

前週に売られたAI関連が、資金の出し手ではなく受け手に戻った。ただし、メタの調達計画が示すように、巨額の設備投資を誰が賄うのかという不安は残っている。

③ FOMC待ち:金利・ドルは動かず

FOMCは10/27〜28に開かれ、据え置きが予想されている(Yahoo Finance)。BullionVaultによれば、市場が織り込む今回の利上げ確率は10%未満、年内の利上げは約80%。Yahoo Financeは、ウォーシュ議長が「タカ派的な据え置き」に傾く可能性を伝えた。

金利の材料はFOMCまで出尽くし、原油の下げも期待インフレ率を動かさなかった。

情報元:


金利(起点)

米10年債利回り:5.00%(10/26、財務省 日次イールドカーブ。10/23も5.00%で横ばい。FRED DGS10の10/23分5.00%は前号の値と一致)

金利金利はFOMC待ちで動かず
米10年債5.00%― ±0bp2年債との差は32bp
実質金利2.66%― ±0bp
原油の一服は金利に届かず

Brentは−0.78%と下げたが、期待インフレ率は2.34%で変わらなかった。2年債は−1bp、30年債は−2bp。FOMCを前に、債券は動きを止めた。

定点米10年債利回り直近20号
高 5.31%10/6 安 4.96%10/23 10/27 5.00%

米2年債利回り:4.68%(10/26、財務省。10/23は4.69%で−1bp)

米30年債利回り:5.31%(10/26、財務省。10/23は5.33%で−2bp)

日本10年債利回り:2.837%(10/23、財務省の最新掲載分。10/22は2.914%で−7.7bp。10/26分は未掲載)

実質金利(TIPS10年):2.66%(10/26、財務省 実質利回りカーブ。10/23も2.66%で横ばい。FRED DFII10の10/23分2.66%は前号の値と一致)

期待インフレ率(10年BEI):2.34%(10/26時点、FRED T10YIE。前号の10/23分2.34%から横ばい)

10年債・実質金利・期待インフレ率がそろって動かなかった。Brentが−0.78%下げても期待インフレ率は2.34%のまま。前週末の+4bpを戻す動きは無く、短い年限と長い年限がわずかに下がっただけで、2年と10年の差は32bpへ1bp広がった。日本10年債は10/23に−7.7bpと大きく下げ、日米の金利差は10/23の値どうしで約2.16ポイント(5.00% − 2.837%)と、10/22の約2.05ポイントから開いた。

資金名目5.00%(±0bp)実質2.66%(±0bp)+ 期待インフレ2.34%(±0bp)(10/26)
資金米国債横ばい(2年 −1bp、10年 ±0bp、30年 −2bp)

情報元:


ドル

DXY:102.03(10/26 18:04 ニューヨーク時間の読み取り、Yahoo Finance DX-Y.NYB。10/23終値101.81から+0.22%)。10/26の終値は報道で割れて決められないため、読み取りを時刻つきで載せる。翌号で確定した終値と照合する

定点ドル指数(DXY)直近20号
高 102.5310/15 安 101.039/28 10/27 102.03

USD/JPY:157.48(10/26 ニューヨーク17時、10/23の156.81から+0.43%、Yahoo Finance JPY=X 1時間足)

EUR/USD:1.1177(10/26 ニューヨーク17時、10/23比−0.25%、Yahoo Finance EURUSD=X 1時間足)

ドルは102の手前まで小幅に上げた。金利が動かない中で、FOMC・ECB・日銀の会合を前にした調整の範囲と読める。ドル円は157円台へ戻し、前週の円高の一部を戻した。FXStreetは、FOMCを前にドル指数が102に近づいたと伝えた。

資金ドル小幅買い(DXY 102.03、読み取り)/ 円小幅売り(157.48円)/ ユーロ小幅売り(1.1177ドル)

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商品

WTI:101.76ドル(−1.51、−1.46%、12月限の10/26清算値、Reuters(Investing.com経由)・Bloomberg(Rigzone経由)で一致)

定点金(XAU/USD)直近20号
高 4,2809/28 安 3,99610/26 10/27 4,012ドル

Brent:115.81ドル(−0.91、−0.78%、12月限の10/26清算値、Reuters・Bloombergで一致)。Yahoo Finance BZ=Fの読み取りは110.24ドル(10/26 18:26 ニューヨーク時間)で、清算値と5ドル以上離れている。前号で触れたとおり1月限に切り替わった値の可能性が高く、12月限の値下がりとしては読まない

金(現物):4,012.20ドル(10/26 17:05 山岳部時間、USAGOLD価格履歴の読み取り。10/23確定値3,996.18ドルから+16.02ドル、+0.40%)。BullionVaultは、10/26昼のロンドンで4,021ドルと伝えた。前号の確定値3,996.18ドルは、きょうの取得でも変わっていない

金先物(COMEX期近):読み取り4,026.20ドル(10/26 18:53 ニューヨーク時間、Yahoo Finance GC=F。10/23終値4,007.90ドルから+0.46%。参考値)

銀先物(COMEX期近):読み取り53.980ドル(10/26 18:53 ニューヨーク時間、Yahoo Finance SI=F。10/23終値53.711ドルから+0.50%)

プラチナ先物:読み取り1,533.70ドル(10/26 18:50 ニューヨーク時間、Yahoo Finance PL=F。10/23終値1,554.20ドルから−1.32%)

銅先物:読み取り6.5500ドル/ポンド(10/26 18:52 ニューヨーク時間、Yahoo Finance HG=F。10/23終値6.4760ドルから+1.14%)

Macro Drivers(三軸)

実質金利:2.66%で横ばい。前週末の+2bpを戻さなかった

金逆風は止んだが追い風もない
軽い側
  • 金
重い側
  • 実質金利 2.66%(±0bp)
  • ドル 102.03(+0.22%)
XAU/USD4,012ドル▲ +0.40%4,024ドル(10/22確定値)には届かず

三軸に新しい追い風は無く、原油の一服で売りが止まっただけと読める。

ドル:102.03(読み取り)へ小幅高(+0.22%)。わずかに逆風

地政学:テヘランでの協議で原油は一服。ただしフーシ派のサウジ攻撃の主張は続いている

資金フロー結論

三軸のどれも金を押し上げる方向には動いていない。それでも金が4,000ドル台へ戻したのは、原油高から金利を通じて効いていた売りが止まったためと読める(推測を含む)。MKS PampのNicky Shiels氏は「金にとって、原油は金利を通じて効いている」と述べた(BullionVault)。銀は+0.50%、銅は+1.14%と上げ、プラチナは−1.32%と下げており、貴金属全体の買いとは言えない。

ポジションは軽くなりつつある。CFTCの統計では投機筋が8週続けて金の買い越しを減らし、8週間で132.59トン(28.2%)減った。最大の金ETFであるSPDR Gold Shares(GLD)の保有量は前週に1.64%減って1,041.65トンと、3月初め以来の大きな流出だった(いずれもBullionVault)。

資金原油の一服金利は横ばい金の売りが止まり、4,000ドル台へ戻す(追い風はまだ無い)

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株

S&P 500:7,676.77(+53.09、+0.70%)(10/26終値、Yahoo Finance ^GSPC。FRED SP500の10/23分7,623.68は前号の値と一致)

注目恐怖指数の日米
  • VIX▼ −5.45%米国は18台へ低下
  • 日経VI▼ −9.91%東京は34台へ低下

Nasdaq総合:26,169.38(+214.04、+0.82%)(10/26終値、Yahoo Finance ^IXIC)

ダウ平均:52,361.58(+146.42、+0.28%)(10/26終値、Yahoo Finance ^DJI)

日経225: 62,189.65円(−503.51円、−0.80%、10/26終値、Yahoo Finance ^N225)

米国は前週末と逆に、Nasdaqが最も上げ、ダウが最も小さかった。AnthropicのIPO申請でAI関連と半導体が買い戻された。原油の一服は運輸株の売りを止めたが、ダウの戻りは前週末の−1.23%の4分の1にとどまった。

東京は10/26、米国の反発より前の時間帯に3日続落し、7/30以来の安値で引けた(QUICK Money World)。アドバンテストと東京エレクトロンの2銘柄が大きく押し下げた(財経新聞)。10/27の東京は、米国の半導体株高と157円台のドル円を受けて始まる。

資金AI関連・半導体買い戻し(Nasdaq +0.82%)/ 米国株全体小幅買い(S&P500 +0.70%)/ 日本株売り(日経平均 −0.80%、10/26)

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Crypto

BTC:79,705ドル(10/27 08:05 JST時点、CoinGecko)。10/26のUTC 0:00の基準値80,049ドルから−0.43%。基準値は10/25の80,811ドルから10/26の80,049ドルへ−0.94%と、下げが続いている

Nasdaqが+0.82%と反発した日に、BTCは8万ドルを割った。AI株の買い戻しにも、金の4,000ドル台回復にも付いていかなかった。実質金利が2.66%で高止まりする中、代替資産のうちBTCだけが弱い。

現物ETFの資金フローは、10/23分が−137.9百万ドルの流出(米国の現物ETF合計、Farside)。10/26分は表に±0.0百万ドルと出ているが、集計の途中とみられるため未確認とする。

資金BTC売り(8万ドル割れ)/ 現物ETF流出(10/23 −137.9百万ドル)/ ハイテク株買い戻し

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Volatility

VIX:18.39(10/26終値、10/23の19.45から−1.06、−5.45%、Yahoo Finance ^VIX。FRED VIXCLSの10/23分19.45は前号の値と一致)

日経VI:34.46(10/26終値、10/23の38.25から−3.79、−9.91%、Yahoo Finance ^NKVI.OS)

MOVE指数:102.19(10/26終値、10/23比−1.08%、Yahoo Finance ^MOVE)

米ハイイールド債スプレッド:3.38%(10/23時点、FRED BAMLH0A0HYM2)

日米とも恐怖指数は下がった。東京は日経平均が−0.80%と下げた日に日経VIが−9.91%と大きく下がり、前週の警戒の一部がほどけた。それでも日米の比は1.9倍と開いたままである。米国債のMOVEも小さく下がり、FOMCを前に債券市場の緊張が強まっている様子は無い。

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今日の資金フロー

テヘランでの協議原油の一服AI株の買い戻し・金の4,000ドル回復、金利は動かず
資金原油売り(Brent 115.81ドル、WTI 101.76ドル)
資金AI関連・半導体買い戻し(Nasdaq +0.82%)
資金米国債横ばい(10年債 5.00%、実質金利 2.66%)/ 金小幅買い(4,012ドル)/ BTC売り(8万ドル割れ)

総括:前週末に株と金を売らせた原油高が一服し、売りはいったん止まった。ただし金利とドルは動かず、金を押し上げる新しい材料は無い。FOMCを前にした「売りの休止」であって、流れが変わったとはまだ言えない。


マーケットポジション(中期の歪み)

最大の歪みは、金のポジションの軽さと価格の重さである。投機筋の買い越しは8週続けて減り、GLDからも前週に大きく流出した。売りたい人の多くはすでに売ったとも読めるが、金は4,024ドル(10/22確定値)にも届いていない。買い戻しの材料は、実質金利の低下しか見当たらない。

二つ目は、AIへの期待と資金需要の綱引き。AnthropicのIPO申請で売上の伸びが示された一方、同じ日にメタが最大950億ドルの調達計画を示した。AI関連の株価は、成長への期待と、それを賄う資本の重さの両方で振れやすい。

三つ目は、原油と外交のずれ。フーシ派の攻撃の主張は続いているのに、テヘランでの協議だけで原油は下がった。協議が途切れれば、前週の上げを取り戻す余地が大きい。


Next Flow(短期)

シナリオA:4,024ドルを戻し、4,068ドルを試す

FOMCが12月の利上げに踏み込まず、実質金利が2.6%台前半へ下がるテヘランでの協議が続き、Brentが110ドル台前半へ下がる金は10/22確定値の4,024ドルを戻し、4,068ドル(Kitcoの最初の抵抗)を試す

シナリオB:3,996ドルを割り、3,975ドルを試す

FOMCが「タカ派的な据え置き」で12月の利上げを示唆する実質金利が2.7%台へ上がり、ドル指数が102を超える金は10/23確定値の3,996ドルを割り、日中安値の3,975ドルと3,950ドルの帯を試す

シナリオC:FOMCまで3,996〜4,024ドルにとどまる

原油は110〜120ドルで高止まりし、米10年債は5%前後で動かないFOMCとハイテク決算を待って売り買いとも細る金は3,996〜4,024ドルの中で方向が決まらず、10/28の結果待ちになる

Market Bias(短期)

中立。原油が高値から一服し、AI株も買い戻されたが、金利は動かなかった。金は4,000ドル台へ戻したものの4,024ドルには届かない。10/28のFOMCと大型決算まで、方向は決まりにくい。

最優先の監視項目は3つ。

  • 政策:10/27〜28のFOMC(据え置き予想)。12月の利上げへの示唆が実質金利を動かすか
  • 金:10/22確定値の4,024ドルを戻すか。下は10/23確定値の3,996ドルと日中安値の3,975ドル
  • 原油:Brentの115ドル。テヘランでの協議が続くか。フーシ派のサウジ攻撃は止まっていない

本日の市場スケジュール(JST)

  • 10/27 FOMC(1日目)、米9月耐久財受注、イスラエル総選挙
  • 10/28 FOMC政策金利の発表(日本時間10/29 3:00)、アルファベット・マイクロソフトの決算
  • 10/29 米7〜9月期GDP速報・9月PCE、ECB理事会、アマゾンの決算
  • 10/29〜30 日銀金融政策決定会合、展望レポート
  • 11/3 米中間選挙

情報元:


2026/10/27 08:30 JST 時点。主要トリガーはテヘランでの協議で115.81ドルへ反落したBrent、AnthropicのIPO申請で+0.82%と反発したNasdaq、5.00%で動かなかった米10年債、4,012ドルで4,000ドル台へ戻した金。