XAU / USD4,136−0.70%ドル指数 DXY101.97+0.13%米10年金利5.15%+6bp実質金利 10Y2.80%+6bpWTI原油103.66+2.22%S&P 5007,690.73+0.41%日経22564,916.70−0.62%BTC / USD81,998−0.03%
No. 21平日更新
2026年10月20日(火)
TEITEN定点資金の流れで読む、今日の市場
No. 212026年10月20日(火)

2026/10/20(火)|米10年債は5.15%へ6bp上昇し、上げはすべて実質金利。金は4,136ドルへ反落、Nasdaqは+1.11%と反発、WTI11月限は満期前に103.66ドル

10/19の米国は、半導体の買い戻しでNasdaqが26,430.89(+1.11%)と反発した。一方で米10年債は5.15%(+6bp)へ上がり、上げ幅はすべて実質金利(2.80%、+6bp)で、期待インフレは2.35%で動かなかった。ドル指数も上がり、金は4,136.42ドル(読み取り、−0.70%)へ下げた。原油はWTI11月限が満期前に103.66ドル(+2.22%)、Brentは109.55ドル(−0.28%)。

Financial and Marketing M16編集:村瀬 一郎2026.10.20 発行更新 08:35 JST
XAU / USD
4,136
−0.70%
ドル指数 DXY
101.97
+0.13%
米10年金利
5.15%
+6bp
実質金利 10Y
2.80%
+6bp
WTI原油
103.66
+2.22%
S&P 500
7,690.73
+0.41%
日経225
64,916.70
−0.62%
BTC / USD
81,998
−0.03%
本日の要点
  1. 米10年債は5.15%(+6bp)、2年債は4.77%(+3bp)、30年債は5.48%(+5bp)(財務省、10/19)。実質金利は2.80%(+6bp)、期待インフレ(10年BEI)は2.35%で横ばいで、上げ幅はすべて実質金利だった。
  2. 米国株は半導体の買い戻しで反発。Nasdaqは26,430.89(+1.11%)、S&P500は7,690.73(+0.41%)、ダウは51,966.03(−0.07%)。フィラデルフィア半導体指数は+1.6%で、8日続落を止めた(Globe and Mail/Reuters)。VIXは18.44(−7.75%)。
  3. 金の現物はUSAGOLDの読み取りで4,136.42ドル(10/19 17:02 山岳部時間)、10/16確定値から−0.70%。実質金利とドルがそろって上がり、追い風が逆風に変わった。ドル指数は読み取りで101.97(10/19 18:04 NY時点、+0.13%)。
  4. 原油は限月で割れた。WTI11月限は満期(10/20)を前に103.66ドル(+2.22%)で清算した一方、12月限は98.54ドル(−0.5%)、Brent12月限は109.55ドル(−0.28%)(Rigzone/Bloomberg、BigGo)。
  5. ドル円・ユーロドルの10/19終値、BTC現物ETFの資金フロー、日本10年債の10/19分は未確認。東京は10/19に日経平均が64,916.70円(−0.62%)と反落。BTCは81,998ドル(10/20 08:03 JST時点)。
テクニカル・レベル
  1. レジスタンス4,17210/12の確定値(4,171.67ドル)と10/15の確定値(4,171.06ドル)。2度、引けで止められた
  2. レジスタンス4,16610/16のUSAGOLD確定値(4,165.61ドル)。下げの起点
  3. 現在値4,13610/19のUSAGOLD読み取り(4,136.42ドル、10/19 17:02 山岳部時間)。確定値ではない
  4. サポート4,13310/8のUSAGOLD確定値(4,133.08ドル)。現値のすぐ下
  5. サポート4,10610/14のUSAGOLD確定値(4,105.85ドル)。CPI当日の安値

2026/10/20 08:35 JST(10/19の米国セッションを扱います)


Macro Theme

10/19の米国は、金曜に売られた半導体が買い戻され、その裏で国債が売られた。フィラデルフィア半導体指数は+1.6%で8日続落を止め、Nasdaqは26,430.89(+1.11%)、S&P500は7,690.73(+0.41%)で引けた(Globe and Mail/Reuters、Yahoo Finance)。VIXは18.44へ下がった。

資金フロー今日の流れ
  1. 半導体の 買い戻し
  2. 実質金利 +6bp
  3. ドルも 小幅高
  4. 金は 反落
半導体の買い戻し8日続落が止まる
株は反発・VIX低下 Nasdaq +1.11%
国債は売り 10年債 5.15%
実質金利の上昇 2.80%(+6bp)
ドルは小幅高 101.97(読み取り)
金は反落

金曜に売られた半導体が買い戻された。安全資産の国債は売られ、実質金利とドルが上がった

その代わりに米10年債は5.15%(+6bp)へ上がった。中身は実質金利が+6bp、期待インフレが横ばいで、上げ幅はすべて実質金利だった。前の週は原油高が期待インフレを押し上げて名目金利を支えたが、10/19は形が違う。ドル指数も上がり、金は実質金利とドルの両方を逆風に受けて、USAGOLDの読み取りで4,136.42ドル(−0.70%)へ下げた。原油は満期を控えたWTI11月限だけが+2.22%と急伸し、Brentと12月限は小幅安で、値動きは限月で割れた。

資金米国債売り(10年債 5.15%)/ 半導体・AI関連株買い戻し(Nasdaq +1.11%)/ ドル小幅買い(101.97、読み取り)/ 金売り(4,136ドル)

Market Drivers

① 半導体の買い戻し:8日続落が止まり、Nasdaqは+1.11%

フィラデルフィア半導体指数は+1.6%で引け、8日続落を止めた。続落中の下げは約15.7%で、2008年10月以来の長さだった(Globe and Mail/Reuters)。Intelは+2.4%で、先週の約−14%から戻した(Eurasia Business News)。決算が予想を上回ったCleveland-Cliffsは+16%(Globe and Mail)。Nasdaqは取引中に+1.52%まで上げたが(Reuters、12:41 EDT)、引けでは+1.11%に縮み、ダウは−0.07%と下げた。

AI関連の売りは止まったが、戻りは金曜の下げ(−2.15%)の半分にとどかなかった。今週は10/20にSpaceX、10/21にメタとテスラの決算が控える(Globe and Mail)。

② 米国債の売り:10年債は5.15%、上げはすべて実質金利

10年債は5.15%(+6bp)、2年債は4.77%(+3bp)、30年債は5.48%(+5bp)(財務省、10/19)。取引中には10年債が5.14%(+4.8bp)、30年債が5.47%と伝えられた(TipRanks、16:52 UTC)。欧州ではフランスで週末に生活費をめぐる抗議が暴力的になり、フランス10年債利回りが13bp上がって4.9%、CAC40は−1.4%(Reuters)。

株の買い戻しで逃避の国債買いが巻き戻され、欧州の国債売りが重なった(推測を含む)。期待インフレが動かなかったため、上げ幅はすべて実質金利になった。

③ 原油は限月で割れた:WTI11月限は満期前に103.66ドル、Brentは小幅安

WTI11月限は+2.25ドルの103.66ドル(+2.22%)で清算し、9/15以来の高値で引けた。11月限は10/20に満期を迎え、取引は12月限に集まっていた(19.5万枚超)。その12月限は98.54ドル(−0.5%)、Brent12月限は−0.31ドルの109.55ドル(−0.28%)で清算した(Rigzone/Bloomberg、BigGo)。フーシ派はサウジのヤンブーなどエネルギー施設への攻撃を主張し、イランはホルムズ海峡の管理を主張する「ほかに選択肢がない」と述べた(Rigzone)。一方で、米・イランが今週にも海峡の再開で合意しうるとの報道もあった(TipRanks)。トランプ大統領はロシア産エネルギーの一部の制裁と関税を免除する大統領令に署名した(BigGo)。

期近の11月限だけが満期前の手じまいで上がり、取引の中心の12月限とBrentは利益確定で下げた。11月限の+2.22%を原油全体の上昇と読まないこと。

情報元:


金利(起点)

米10年債利回り:5.15%(10/19、財務省 日次イールドカーブ。10/16は5.09%で+6bp。FRED DGS10の最新は10/16の5.09%で一致)

金利上げ幅はすべて実質金利
米10年債5.15%▲ +6bp2年債との差は38bp
実質金利2.80%▲ +6bp
インフレではなく実質の上昇

前の週は原油高で期待インフレが名目金利を支えた。10/19は期待インフレが動かず、実質金利だけが上がった。金にとっては最も重い形。

定点米10年債利回り直近20号
高 5.31%10/6 安 4.95%9/22 10/20 5.15%

米2年債利回り:4.77%(10/19、財務省。10/16は4.74%で+3bp)

米30年債利回り:5.48%(10/19、財務省。10/16は5.43%で+5bp)

日本10年債利回り:2.958%(10/16、財務省の最新掲載分。10/15は2.948%で+1.0bp。10/19分は未掲載)

実質金利(TIPS10年):2.80%(10/19、財務省 実質利回りカーブ。10/16は2.74%で+6bp。FRED DFII10の最新は10/16の2.74%で一致)

期待インフレ率(10年BEI):2.35%(10/19時点、FRED T10YIE。10/16と同じ。名目5.15%−実質2.80%とも一致)

名目5.15%は実質2.80%と期待インフレ2.35%に分解できる。10年債の+6bpは、実質金利の+6bpそのもの。前号の10/16は実質−4bp・期待インフレ+3bpで、原油が名目金利の下げを削っていた。10/19は原油(Brent)が下がり期待インフレも動かず、実質金利だけが上がった。2年と10年の差は35bpから38bpへ広がり、長いほうが売られた。日米の金利差は10/16の値どうしで約2.13ポイント。

資金名目5.15%実質2.80%(+6bp)+ 期待インフレ2.35%(±0bp)(10/19)
資金米国債売り(2年債 +3bp、10年債 +6bp、30年債 +5bp)

情報元:


ドル

DXY:101.97(10/19 18:04 ニューヨーク時間の読み取り、Yahoo Finance DX-Y.NYB。終値ではない。10/16終値101.84から+0.13%)。Reutersは10/19の昼(12:41 EDT)に101.94(+0.14%)と伝え、向きと水準は一致する。10/16の終値は前号の101.84のまま

定点ドル指数(DXY)直近19号
高 102.5310/15 安 100.229/21 10/20 101.97

USD/JPY:未確認(10/19の終値を複数社で確かめられなかった)

EUR/USD:未確認(同上)。Reutersは10/19の昼に1.1214(−0.22%)と伝え、フランスの混乱でユーロが売られたとした

ドルの上げは小さく、主因はユーロ安。フランス国債が売られ、ユーロが下がった分だけドル指数が押し上げられた。米金利の上昇もドルを支えた(推測を含む)。中国の7〜9月期GDPが前年比4.5%と3年ぶりの低さから持ち直し、豪ドルは+0.52%(Reuters)。

資金ユーロ売り(フランス国債の売り)/ ドル小幅買い(DXY 101.97、読み取り)

情報元:


商品

WTI:103.66ドル(+2.25、+2.22%、11月限の10/19清算値。Rigzone/Bloomberg、BigGoが同値。11月限は10/20に満期)。取引の中心の12月限は98.54ドル(−0.5%、同)。Yahoo Finance CL=Fの読み取りは98.24(10/19 18:52 ニューヨーク時間)で、12月限に移った値とみられる

定点金(XAU/USD)直近19号
高 4,378.639/21 安 4,10710/15 10/20 4,136ドル

Brent:109.55ドル(−0.31、−0.28%、12月限の10/19清算値。Rigzone/Bloomberg、BigGoが同値。前号の10/16清算値109.86ドルと同じ限月で比較)

金(現物):4,136.42ドル(10/19 17:02 山岳部時間のUSAGOLD価格履歴の読み取り。確定値ではない。10/16確定値4,165.61ドルから−29.19ドル、−0.70%)。表の前日比欄は−4.41ドルで、10/16確定値との差と合わない。翌号で確定値と照合する。Reutersは10/19の昼に現物4,143.79ドル(−0.51%)と伝え、向きは一致する。12月限の先物は読み取りで4,155.80ドル(10/19 18:52 ニューヨーク時間、Yahoo Finance GC=F。10/16終値4,181.10ドル)

Macro Drivers(三軸)

実質金利:2.80%へ上昇(+6bp)。前の3営業日で10bp下がった分の6割を1日で戻した

金追い風が逆風に変わった
軽い側
  • 株の反発
重い側
  • 実質金利 2.80%(+6bp)
  • ドル 101.97(+0.13%)
XAU/USD4,136ドル▼ −0.70%12月限先物 4,155.80ドル(10/19 18:52 NY時点の読み取り)

三軸のうち二つが逆風に回り、金は4,133ドルの手前まで下げた。4,166ドルの回復が最初の関門。

ドル:101.97(読み取り)へ小幅高(+0.13%)。フランス発のユーロ安が主因

地政学:フーシ派のサウジ攻撃、イランのホルムズ海峡の管理の主張、米・イランの合意の観測が同時に出た。Brentは110ドルを上抜けず、地政学は金を押し上げる材料になっていない

資金フロー結論

金は、実質金利とドルが同じ向きに上がった日に−0.70%と下げた。10/15は両方が大きく下がって+65ドル、10/16は小さく下がって−5ドル、10/19は上がって−29ドル。三軸のうち二つが逆風に回った分だけ素直に売られた。下は4,133ドル(10/8確定値)がすぐ下にあり、ここを割ると4,106ドル(10/14確定値)が次の目安になる。

資金株の買い戻し米国債の売り実質金利2.80% + ドル101.97金は4,136ドルへ

情報元:


株

S&P 500:7,690.73(+31.29、+0.41%)(10/19終値、Yahoo Finance ^GSPC。Globe and Mail/Reutersも同値。FRED SP500の最新は10/16の7,659.44)

注目恐怖指数の日米
  • VIX▼ −7.75%株の反発で20から遠のく
  • 日経VI▼ −2.92%下がったが30超のまま

Nasdaq総合:26,430.89(+290.85、+1.11%)(10/19終値、Yahoo Finance ^IXIC。Globe and Mail/Reutersも同値)

ダウ平均:51,966.03(−36.38、−0.07%)(10/19終値、Yahoo Finance ^DJI。Globe and Mail/Reutersも同値)

日経225: 64,916.70円(−407.59円、−0.62%、10/19終値、Yahoo Finance ^N225)

米国は半導体が戻りを主導した。ただし取引中の+1.52%(Nasdaq)から引けでは+1.11%に縮み、ダウは小幅安。金利が上がる中での戻りで、勢いは限られた。先週の下げは、S&P500が約2%、Nasdaqが4.5%だった(Eurasia Business News)。

東京は10/19、金曜の米国のNasdaq−2.15%を受けて反落した。下げ幅は−0.62%にとどまった。10/20の東京は、米国の半導体の反発と、米金利の上昇を同時に受ける。

資金米半導体買い戻し(フィラデルフィア半導体指数 +1.6%)/ 米国株全体小幅高(S&P500 +0.41%)/ 日本株反落(日経平均 −0.62%)

情報元:


Crypto

BTC:81,998ドル(10/20 08:03 JST時点、CoinGecko)。10/19のUTC 0:00の基準値82,020ドルから−0.03%。前日の基準値(10/18)81,408ドルからは+0.75%

Nasdaqが+1.11%、実質金利が+6bpだった日に、BTCはほぼ横ばい。株の反発の追い風と、実質金利の上昇の逆風が打ち消し合った。金の−0.70%より下げは小さく、前号とは逆に、代替資産のうち金のほうが売られた。

現物ETFの資金フローは、10/16分・10/19分とも未確認(Farsideの表を取得できなかった)。

資金BTC横ばい(8.2万ドル前後)/ 現物ETF未確認

情報元:


Volatility

VIX:18.44(10/19終値、10/16の19.99から−1.55、−7.75%、Yahoo Finance ^VIX。10/16の19.99はFRED VIXCLSと一致)

日経VI:31.23(10/19終値、10/16の32.17から−0.94、−2.92%、Yahoo Finance ^NKVI.OS)

米国の恐怖は半導体の反発で和らぎ、東京は30を超えたまま。日米の比は1.6倍から1.7倍へ少し広がった。米国株の戻りが金利上昇の中で続くかを、VIXが18台を保てるかで見る。

情報元:


今日の資金フロー

半導体の買い戻し米国債の売り実質金利とドルの上昇金は反落
資金米国債半導体・AI関連株(Nasdaq +1.11%、VIX 18.44)
資金米国債売り(10年債 5.15%)= 実質金利 +6bp + 期待インフレ ±0bp
資金ユーロドル(101.97、読み取り)/ 金売り(4,136.42ドル、読み取り)/ BTC横ばい

総括:金曜に国債へ逃げた資金が株に戻り、その分だけ実質金利が上がった。原油は限月で割れて期待インフレを動かさず、金は実質金利とドルの逆風を正面から受けた。


マーケットポジション(中期の歪み)

最大の歪みは、「株が戻ると、金利が上がる」という組み合わせである。10/16は株安で実質金利が下がり、10/19は株高で実質金利が上がった。国債が株の逃避先としてだけ動いている間は、AI関連株の反発がそのまま金利の上昇になり、株の戻りの天井を自分で作る。

二つ目は、原油の限月の歪み。WTIの11月限103.66ドルと12月限98.54ドルの差は5ドルを超え、満期を前に期近だけが買われた。同じ12月限どうしでは、Brent109.55ドルとWTI98.54ドルの差は約11ドルある。ホルムズ海峡の通過量が戻りつつあるという見方と、フーシ派の攻撃・イランの主張という材料が、限月と地域ごとに違う値をつけている。期近の値だけを見ると原油高を読み違える。

三つ目は、金の三軸のねじれ。地政学の材料は続いているのに、金は4,172ドルを2度抜けず、実質金利とドルが上がった日には素直に下げた。足元の金は、地政学よりも実質金利で動いている。


Next Flow(短期)

シナリオA:実質金利の上げが一服し、金が4,166ドルを戻す

10/21のメタ・テスラ決算を前に株の戻りが落ち着き、国債の売りが止まる10年債が5.1%を割り、実質金利が2.75%を下回るドル指数は101台後半で横ばい金は4,166ドル(10/16確定値)を回復し、4,172ドル(10/12・10/15確定値)を試す

シナリオB:国債の売りが続き、金が4,133ドルを割る

決算を通過して株の戻りが続く、またはフランス国債の売りが広がる10年債が5.2%台へ、実質金利が2.85%を超えるドル指数は102台へ金は4,133ドル(10/8確定値)を割り、4,106ドル(10/14確定値)を試す

シナリオC:原油が地政学で再び動き、期待インフレが主役に戻る

米・イランの合意の観測が崩れ、Brentが終値で110ドルを上抜ける(逆に合意が進めば100ドル台前半へ下げる)期待インフレが2.35%から動き、名目金利の方向を決める金は地政学の買いと金利の逆風が綱引きになり、4,106〜4,172ドルの中で方向が決まらない

Market Bias(短期)

中立。半導体が買い戻され株の恐怖は和らいだが、その分だけ国債が売られ、実質金利とドルが上がった。金にとっては追い風が逆風に変わった一日で、株と金のどちらにも一方向の流れは出ていない。

最優先の監視項目は3つ。

  • 金利:10年債5.15%と実質金利2.80%の上げが、10/20のSpaceX、10/21のメタ・テスラ決算まで続くか
  • 原油:WTI11月限の満期(10/20)後の12月限の値と、Brentの110ドル。米・イランの交渉の行方
  • 金の4,133ドル(10/8確定値)の維持と、4,166ドル(10/16確定値)の回復

本日の市場スケジュール(JST)

  • 10/20(米国時間)WTI11月限の満期、SpaceXの決算
  • 10/21(米国時間)メタ・プラットフォームズ、テスラの決算
  • 10/23 日本9月全国CPI、米欧の10月PMI速報、米ミシガン大学消費者信頼感指数
  • 10/27〜28 FOMC

情報元:


2026/10/20 08:35 JST 時点。主要トリガーは半導体の買い戻しとNasdaqの+1.11%、実質金利だけで6bp上がった米10年債、フランス発のユーロ安、満期前に急伸したWTI11月限、反落した金。