XAU / USD4,108−1.35%ドル指数 DXY102.25+0.41%米10年金利5.28%+1bp実質金利 10Y2.92%+1bpWTI原油88.28−1.3%S&P 5007,801.77−0.22%日経22570,035.71−0.92%BTC / USD83,184−2.8%
No. 14 平日更新
2026年10月8日(木)
TEITEN 定点 資金の流れで読む、今日の市場
No. 14 2026年10月8日(木)

2026/10/08(木)|米10年債は5.28%、日中は5.36%まで上昇。ドル高で金は4,100ドル台へ反落し、米株は最高値から押し戻され、日経平均は−0.92%の7.00万円

10/7の米国は、米10年債が日中に5.36%前後まで上がり、引けは5.28%。実質金利は2.92%で小幅に上昇した。ドル指数は+0.41%の102.25(表示値)で、金の現物は前日の確定値から1.35%安の4,108ドルへ反落。S&P500は−0.22%、小型株のラッセル2000は−1.31%と下げた。日経平均は−0.92%、70,035.71円で引けた。

Financial and Marketing M16 2026.10.08 発行 更新 08:10 JST
XAU / USD
4,108
−1.35%
ドル指数 DXY
102.25
+0.41%
米10年金利
5.28%
+1bp
実質金利 10Y
2.92%
+1bp
WTI原油
88.28
−1.3%
S&P 500
7,801.77
−0.22%
日経225
70,035.71
−0.92%
BTC / USD
83,184
−2.8%
本日の要点
  1. 米10年債は5.28%(+1bp)、実質金利は2.92%(+1bp)。日中は5.36%前後まで上昇した(Investrade、財務省は引け値のみ)。
  2. S&P500は7,801.77(−0.22%)、Nasdaqは27,538.69(−0.22%)、ダウは51,179.87(−0.66%)。ラッセル2000は−1.31%で小型株が崩れた。
  3. 金(USAGOLD読み取り)は4,108.37ドルで、10/6の確定値4,164.59ドルから−1.35%。ドル指数の上昇と実質金利の小幅上昇が重なった。
  4. 日経平均は70,035.71円(−0.92%)、10/7の東京市場終値。10/7の米株安は本日10/8の東京市場に反映される。
  5. ドル指数の終値、日経VI、BTC現物ETFの資金フローは未確認。WTIの清算値は88.28ドルだが、確かめられた出所は1つ。
テクニカル・レベル
  1. レジスタンス4,2309/28に割り込んだネックライン
  2. レジスタンス4,2199/30の日中高値(4,219.24ドル)
  3. レジスタンス4,16510/6のUSAGOLD確定値(4,164.59ドル)
  4. レジスタンス4,1119/28の日中安値(4,110.87ドル)。10/7の読み取り値はここを下回った
  5. 現在値4,10810/7のUSAGOLD読み取り値(山岳部時間17:09)。確定値は翌号で照合する
  6. サポート4,000心理的節目。出典のある水準ではなく節目としての目安

2026/10/08 08:10 JST(10/7の米国セッションを扱います。10/7の日経平均は東京時間の終値で、この米国セッションより前の動きです)


Macro Theme

前号は、FOMC議事要旨が金利の方向を決めると書いた。議事要旨は米東部10/7の14:00に出た。金利とドルは再び上を向き、金が押し戻された。米10年債の引けは5.28%(+1bp)で、日中は5.36%前後まで上がったと伝えられている。実質金利は2.92%(+1bp)。ドル指数は+0.41%の102.25(表示値)で、前日の戻りの一部を失った。

議事要旨では、9月に12対0で決めた0.25ポイントの利上げについて、大半の参加者が年内にもう1回の利上げが適切になりそうだと見ていた(FRB、議事要旨)。報道では、利上げが予防的なものか、より引き締めに寄った転換かで政策担当者の見方が割れたとされ、10/27〜28の会合で論点になる見込み。

株は最高値圏から押し戻された。S&P500は−0.22%の7,801.77、Nasdaqは−0.22%の27,538.69、ダウは−0.66%の51,179.87。ラッセル2000は−1.31%と下げ、値上がり銘柄より値下がり銘柄が多く、上昇が一部の大型株に偏る構図が前日に続いて出た。金は4,108ドル(USAGOLD読み取り)まで下げた。

資金長期債売り圧力が再燃(10年債5.28%、日中5.36%前後)/ ドル買い(DXY 102.25、表示値)/ 小型株売り(ラッセル2000 −1.31%)/ 金反落(4,108ドル)

Market Drivers

① 米長期金利が日中に急上昇し、引けにかけて戻した

米10年債は日中に5.36%前後まで上がり、午後にかけて戻して引けは5.28%(財務省)。20年債入札は強めの結果で、金利を一時的に和らげたと伝えられている(Investrade)。年限別では2年債4.77%(−2bp)、30年債5.67%(+3bp)で、短期が下がり長期が上がる形で、カーブは立った。

実質金利は2.92%(+1bp)、期待インフレ率(10年BEI)は2.36%で横ばい。名目の上昇は実質金利の上昇と一致する。ただし1bpの動きで、金の下落幅を実質金利だけでは説明できない。

② FOMC議事要旨:年内にもう1回の利上げが視野に

議事要旨は、9月15〜16日の会合で政策金利を0.25ポイント引き上げて3.75〜4.00%とした決定に全員が賛成したと記す。大半の参加者は、年内にもう1回の引き上げが適切になりそうだと見ている。インフレのリスクは上向きに偏り、労働市場のリスクは概ね均衡しているという評価だった。

前号のシナリオB(タカ派の議事要旨)に近い内容だった。ただし市場の反応は、議事要旨の公表前から始まっていた長期金利の上昇と重なっており、議事要旨単独の影響は切り分けられていない。

③ 株の中身が弱い:小型株安と金利敏感セクターの下げ

S&P500は最高値圏にありながら、値下がり銘柄が値上がり銘柄を上回り、年初来安値の銘柄数が年初来高値を上回ったと伝えられている(Investrade)。金融・住宅・公益・REITなど金利に敏感なセクターが下げた。一方、エネルギーは強く、製油会社の一部が上場来高値をつけた。

金利が上がると、最高値を支えてきた大型株以外から崩れる。前号で指摘した「上昇の偏り」が、この日は小型株の−1.31%として表に出た。

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金利(起点)

米10年債利回り:5.28%(+1bp。財務省 日次イールドカーブ、10/7。前日5.27%)

米2年債利回り:4.77%(−2bp。財務省)

米30年債利回り:5.67%(+3bp。財務省)

日本10年債利回り:3.103%(10/6。財務省の最新掲載分で、10/7分は未掲載。前号の10/5分は3.085%)

実質金利(TIPS10年):2.92%(10/7、財務省 実質利回りカーブ。前日2.91%)

期待インフレ率(10年BEI):2.36%(10/7時点、FRED T10YIE)

前号のシナリオAは金利の低下、Bは上昇を想定した。結果は小幅な上昇。名目5.28%は実質2.92%と期待インフレ2.36%に分解でき、前日から実質側が+1bp、期待インフレは横ばい。日本の10年債は3.1%台に乗り、日米の金利差は縮んでいない。

資金名目5.28%実質2.92% + 期待インフレ2.36%

10/7の変化は小さい。金利の水準は24年ぶりの高水準圏にとどまり、日中の振れ(5.36%前後)の方が引けの数字より大きい。

資金債券短期は買い(2年債 −2bp)、長期は売り(30年債 +3bp)

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ドル

DXY:102.25(+0.41%、Yahoo Financeの表示値。Investradeは+0.5%と記す)。終値は水準を確かめられた出所が1つで、未確認

USD/JPY:158.04円(−0.06、Investradeの表示値。終値かは未確認)

ドル指数は前号の101.87(日中の表示値)から上げた。米長期金利の上昇と同じ向きの動き。ドル円は158円台で横ばいに近く、円は安値圏にとどまる。

資金ドル買い(DXY 102.25、表示値)/ 円158円台で安値圏

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商品

WTI:88.28ドル(−1.16、−1.3%、10/7。Investradeの清算値。前日89.44ドルとの差と一致するが、確かめられた出所は1つ)。Yahoo Financeの表示は88.92ドル(+0.72%)で、清算後の取引の値とみられる。日中は上昇して始まり、引けにかけて下げに転じた

Brent:100.20ドル(12月限、−0.38%、Investrade)

金(現物):4,108.37ドル(10/7 USAGOLD価格履歴を山岳部時間17:09に読み取り。10/6の確定値4,164.59ドルから−56.22ドル、−1.35%)。現物の終値は未確認。Investradeは4,140.70ドル(−46.40、−1.11%)と伝え、時点の違う値が出所で割れている。系列はUSAGOLDに固定する。なお前号の読み取り値4,163.08ドルは、確定値4,164.59ドルより1.51ドル低かった

Macro Drivers(三軸)

実質金利:2.92%で前日から+1bp。逆風は強まったが、幅は小さい

ドル:DXYは102.25前後(表示値)へ上昇。前日の戻りを一部失い、金には逆風

地政学:原油は上昇して始まり、引けは下げに転じた。この日の原油の値動きの理由は確かめられていない

資金フロー結論

金は前日に実質金利とドルの緩みで戻したが、この日はドル高と長期金利の上昇で戻りを失った。4,111ドルを割り込み、4,165ドル(10/6確定値)には届かなかった。

資金ドル高 + 実質金利の小幅上昇金の逆風が再燃4,100ドル台へ反落

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株

S&P 500:7,801.77(−17.16、−0.22%)(10/7。Yahoo Finance。Investradeは7,801で−17.22)

Nasdaq総合:27,538.69(−61.20、−0.22%)(10/7。Yahoo Finance、Investradeも−61.20)

ダウ平均:51,179.87(−341.41、−0.66%)(10/7。Yahoo Finance。Investradeは−342.06)

ラッセル2000:−1.31%(Yahoo Finance)

日経225: 70,035.71(−648.27、−0.92%)。10/7の東京市場終値(Investing.com)。前号の70,683.98円との差と一致する。TOPIXは未確認

米株は最高値圏から小幅に下げたが、ダウと小型株の下げが大きい。S&P500とNasdaqの下げは同率で、AI関連の大型株は持ちこたえた一方、景気や金利に敏感な銘柄が売られた。

日経の下落は、10/6の米株最高値を受けた東京時間の動きで、この米国セッションより前。10/7の米株安は本日10/8の東京市場に反映される。

資金米株大型は横ばい圏、小型・金利敏感に売り(ラッセル2000 −1.31%)/ 日本株反落(−0.92%)

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Crypto

BTC:83,184ドル(10/8 08:06 JST時点、CoinGecko)。24時間前(10/7 09:00 JST=10/7のUTC 0:00)の基準値85,540ドルから−2.8%。Yahoo Financeも83,138ドル(−2.81%)と表示している

株が小幅安にとどまった日に、BTCは−2.8%と株より大きく下げた。金は−1.35%で、同じ向きだがBTCの方が下げ幅が大きい。長期金利の上昇とドル高が、リスク資産と金に同時に効いた形である。

現物ETFの資金フローは未確認。

資金BTC売り(83,000ドル台へ)/ 現物ETF未確認

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Volatility

VIX:15.08(10/7、+0.07、Yahoo Finance。前日15.01は10/6のFRED VIXCLSと一致)

日経VI:10/7分は未確認

VIXは15台前半でほぼ横ばい。小型株が1.3%下げても、警戒感は薄いまま。日経VIが取れていないため、日米の温度差は今号では比較しない。

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今日の資金フロー

長期金利の再上昇ドル高金とBTCが下落、株は小型から売られる
資金長期債売り圧力が再燃(10年債5.28%、日中5.36%前後)
資金ドル買い(DXY 102.25、表示値)/ 金反落(4,108ドル)/ BTC売り(83,184ドル)
資金株小型・金利敏感に売り(ラッセル2000 −1.31%)/ 原油下落(WTI 88.28ドル)

総括:議事要旨で年内の追加利上げが視野に入り、前日の金利低下とドル安の戻りは1日で消えた。金は4,111ドルを割り込み、金利とドルが再び金の方向を決めている。10/14のCPIまで、この2本の動きに左右される。


マーケットポジション(中期の歪み)

最大の歪みは、「長期金利が24年ぶりの高水準圏にあるのに、株が最高値圏にあること」である。この日は大型株が持ちこたえた一方、小型株と金利敏感セクターが売られた。金利が上がるたびに、下げが大型株へ波及するかが問われる(推測を含む)。

もう一つは、金が実質金利とドルの水準に従っていること。前日は両方が緩んで戻し、この日は両方が逆風に戻って押し戻された。材料の向きではなく、この2本の水準が金の方向を決めている。

三つ目は、利上げ局面が続いている点。議事要旨は年内にもう1回の利上げを視野に入れている。インフレのリスクが上向きに偏るという評価は、金利が下がりにくい前提になる。


Next Flow(短期)

シナリオA:長期金利が5.3%台へ乗せ、ドル高が続く

年内の追加利上げが織り込まれる10年債が5.3%台、実質金利が2.95%超へドル指数が102台で定着金は4,000ドルの節目を意識する展開になる

シナリオB:長期金利が5.2%台へ戻し、ドルも軟化する

20年債入札後の戻りが続く10年債が5.2%台、実質金利が2.9%を下回るドル安金は4,111ドルを回復し、4,165ドルを試す

シナリオC:小型株安が大型株へ波及し、株が調整する

金利敏感セクターの下げが広がるS&P500・Nasdaqも最高値圏から下げる株安と金利高が同時に進み、金は買われにくい

リスク回避でドルが買われる場合は逆風が強まる。


Market Bias(短期)

中立。金利とドルが再び逆風となり金は重いが、10年債の引けは5.3%を超えておらず、方向は決めきれない。

最優先の監視項目は3つ。

  • 米10年債の5.3%と実質金利2.95%。上抜けるか、5.2%台へ戻るか
  • 金の4,111ドル(9/28安値)の回復と、4,000ドルの節目。ドル指数の102台での定着
  • 10/14の米CPIと、10/27〜28のFOMC。ラッセル2000の下げが続くか

本日の市場スケジュール(JST)

  • 東京市場:通常取引。10/7の米株安とドル高を受けた寄り付き
  • 10/14 米CPI、10/27〜28 FOMC

本日10/8の個別の経済指標は未確認。

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2026/10/08 08:10 JST 時点。主要トリガーは米長期金利の日中の上昇、FOMC議事要旨、ドル高、小型株の下落。