XAU / USD4,122−0.45%ドル指数 DXY101.73−0.25%米10年金利5.12%−3bp実質金利 10Y2.77%−3bpWTI原油101.79−1.80%S&P 5007,712.57+0.28%日経22564,075.42−1.30%BTC / USD82,992+1.36%
No. 22平日更新
2026年10月21日(水)
TEITEN定点資金の流れで読む、今日の市場
No. 222026年10月21日(水)

2026/10/21(水)|米10年債は5.12%へ3bp低下、ドル指数も下げたのに金は4,122ドルへ続落。Brentは112ドル近くから108.79ドルへ反落、ダウは+1.02%、Nasdaqは横ばい

10/20の米国は、決算の上振れでダウが52,495.88(+1.02%)と上げ、AI関連が揺れたNasdaqは26,424.82(−0.02%)で横ばいだった。Brentは一時111.99ドルまで上げたあと108.79ドル(−0.69%)で清算し、米10年債は5.12%(−3bp)、実質金利は2.77%(−3bp)へ下がった。ドル指数も読み取りで101.73と下げたが、金はUSAGOLDの読み取りで4,122.28ドル(−0.45%)と続落した。

Financial and Marketing M16編集:村瀬 一郎2026.10.21 発行更新 08:30 JST
XAU / USD
4,122
−0.45%
ドル指数 DXY
101.73
−0.25%
米10年金利
5.12%
−3bp
実質金利 10Y
2.77%
−3bp
WTI原油
101.79
−1.80%
S&P 500
7,712.57
+0.28%
日経225
64,075.42
−1.30%
BTC / USD
82,992
+1.36%
本日の要点
  1. 米10年債は5.12%(−3bp)、30年債は5.42%(−6bp)へ下がり、2年債は4.79%(+2bp)へ上がった(財務省、10/20)。実質金利は2.77%(−3bp)、期待インフレは2.35%で横ばい。長いほうが買われた。
  2. 金の現物はUSAGOLDの読み取りで4,122.28ドル(10/20 17:03 山岳部時間)、10/19確定値4,140.83ドルから−0.45%。実質金利とドルがそろって下がったのに下げ、4,133ドル(10/8確定値)を割った。
  3. 原油は日中に急騰して押し戻された。Brent12月限は一時111.99ドルから108.79ドル(−0.69%)で清算、満期のWTI11月限は110.48ドルの高値から101.79ドル(−1.80%)。米・イランが合意に近いとの報道を、Bloombergが不正確と伝えた(Rigzone)。
  4. 米国株は決算でまちまち。ダウは52,495.88(+1.02%)、S&P500は7,712.57(+0.28%)、Nasdaqは26,424.82(−0.02%)。Equifaxは+11.3%、Hasbroは+11.2%、GMは−6.8%(AP)。VIXは17.31(−6.13%)。
  5. 東京は10/20に日経平均が64,075.42円(−1.30%)と続落。ドル円・ユーロドルの10/20終値、WTI12月限の清算値(出所で割れた)、BTC現物ETFの資金フロー、日本10年債の10/20分は未確認。BTCは82,992ドル(10/21 08:02 JST時点)。
テクニカル・レベル
  1. レジスタンス4,16610/16のUSAGOLD確定値(4,165.61ドル)。2日続落の起点
  2. レジスタンス4,14110/19のUSAGOLD確定値(4,140.83ドル)。12月限先物の清算値4,142.60ドルもこの水準
  3. 現在値4,12210/20のUSAGOLD読み取り(4,122.28ドル、10/20 17:03 山岳部時間)。確定値ではない。4,133ドル(10/8確定値)を割った
  4. サポート4,11110/7のUSAGOLD確定値(4,110.82ドル)
  5. サポート4,10610/14のUSAGOLD確定値(4,105.85ドル)。CPI当日の安値

2026/10/21 08:30 JST(10/20の米国セッションを扱います)


Macro Theme

10/20の米国は、原油が日中に急騰して押し戻され、その流れで長期債が買われた。Brent12月限は一時111.99ドルまで上げたあと108.79ドル(−0.69%)で清算し、満期を迎えたWTI11月限は約9ドルの値幅で動いた(Rigzone/Bloomberg、FNNews)。米10年債は5.12%(−3bp)、30年債は5.42%(−6bp)へ下がり、実質金利は2.77%(−3bp)へ戻った。

資金フロー今日の流れ
  1. 原油は 急騰から反落
  2. 長期債が 買われる
  3. ドルも 小幅安
  4. それでも 金は続落
原油の急騰と反落Brent 一時111.99ドル
長期債の買い 30年債 5.42%
決算で株はまちまち ダウ +1.02%
実質金利の低下 2.77%(−3bp)
ドルは小幅安 101.73(読み取り)
金は続落

米・イラン合意の報道で原油が日中の上げを消した。長期債が買われ、金利とドルが下がった

それでも金は下げた。ドル指数も読み取りで101.73(−0.25%)と下がり、金の三軸のうち実質金利とドルの二つが追い風に戻ったが、金はUSAGOLDの読み取りで4,122.28ドル(−0.45%)と続落し、4,133ドル(10/8確定値)を割った。前日は逆風を受けて素直に下げ、この日は追い風の中で下げた。株は決算でまちまちで、ダウは+1.02%、Nasdaqは横ばいだった。

資金原油日中の急騰を消して売り(Brent 108.79ドル)/ 米長期債買い(30年債 5.42%)/ 決算の上振れ銘柄買い(ダウ +1.02%)/ 金売り(4,122ドル)

Market Drivers

① 原油の急騰と反落:Brentは一時111.99ドル、清算は108.79ドル

Brent12月限は一時111.99ドルまで上げたあと、−0.76ドルの108.79ドル(−0.69%)で清算した(Rigzone/Bloomberg、FNNews、TokenPost、AP)。満期のWTI11月限は110.48ドルの高値から−1.87ドルの101.79ドル(−1.80%)で清算した(Rigzone、FNNews、Investrade)。米・イランが合意に近いとの未確認の報道で一時3.3%下げ、その後Bloombergが「合意が近いとの主張は不正確」と伝えて下げ幅を縮めた(Rigzone)。イラン革命防衛隊は指示に従わない2隻のタンカーを攻撃したと発表し、この2週間で少なくとも18隻の商船が攻撃を受けた(FNNews/Kpler)。一方で米エネルギー長官は、湾岸からの原油の流れが戦前の約80%まで戻ったと述べた(Rigzone)。トレンド追随型の商品ファンドはBrent・WTIとも買いの上限に近く、悪材料で手じまいが出やすい形だった(Rigzone/Kpler)。

地政学の材料そのものより、買いに傾きすぎた持ち高が値動きを大きくした。取引の中心のWTI12月限の清算値は出所で割れ、未確認とする(商品の節)。

② 長期債の買い:10年債は5.12%、30年債は5.42%

10年債は5.12%(−3bp)、30年債は5.42%(−6bp)へ下がり、2年債は4.79%(+2bp)へ上がった(財務省、10/20)。9月の住宅着工は年率122.1万戸と予想の130.5万戸を下回り、中古住宅の仮契約指数は前月比−7.3%だった(Investrade)。FOMCを前にFed高官は発言を控える期間に入っている(Investrade)。

原油の反落と弱い住宅指標で長期債が買われ、前日の実質金利の上げ(+6bp)の半分を戻した。期待インフレは2.35%で動かなかった。2年と10年の差は38bpから33bpへ縮んだ。

③ 決算でまちまちの株:ダウ+1.02%、Nasdaqは横ばい

Equifaxは予想を上回る利益で+11.3%、Hasbroは「マジック:ザ・ギャザリング」の四半期売上高が初めて6億ドルを超えて+11.2%、3Mは+5.8%と上げた(AP)。S&P500の11業種のうちヘルスケアが最高値を更新した(AP)。一方でGMは利益が予想を上回り200億ドルの自社株買いを発表したが、通期見通しの中央値が予想に届かず−6.8%(AP)。AI関連は揺れが続き、CoreWeaveは−6%超から+5%まで振れて+1.7%で引けた。アジアでは韓国のAI企業Eliceが上場初日に−32%となり、KOSPIは−3.7%(AP)。引け後にはSpaceXとNetflixが決算を出し、時間外でSpaceXは上げ、Netflixは第4四半期の売上高見通しが弱く下げたと伝えられた(値幅は報道で割れ、未確認)。

決算が良い銘柄は大きく買われたが、AI関連は高い金利への不安で方向が定まらない。10/21にはメタとテスラの決算が控える。

情報元:


金利(起点)

米10年債利回り:5.12%(10/20、財務省 日次イールドカーブ。10/19は5.15%で−3bp。FRED DGS10の最新は10/19の5.15%で一致。Investradeは5.116%、−1.9bpと伝えた)

金利長いほうから下がった
米10年債5.12%▼ −3bp2年債との差は33bp
実質金利2.77%▼ −3bp
原油の反落と弱い住宅指標

原油が日中の上げを消し、住宅着工も予想を下回った(Investrade)。長期債が買われ、前日に上がった実質金利の半分を戻した。期待インフレは2.35%で動かず。

定点米10年債利回り直近20号
高 5.31%10/6 安 4.96%9/23 10/21 5.12%

米2年債利回り:4.79%(10/20、財務省。10/19は4.77%で+2bp)

米30年債利回り:5.42%(10/20、財務省。10/19は5.48%で−6bp)

日本10年債利回り:2.935%(10/19、財務省の最新掲載分。10/16は2.958%で−2.3bp。10/20分は未掲載。前号で未確認とした10/19分はこの値)

実質金利(TIPS10年):2.77%(10/20、財務省 実質利回りカーブ。10/19は2.80%で−3bp。FRED DFII10の最新は10/19の2.80%で一致)

期待インフレ率(10年BEI):2.35%(10/20時点、FRED T10YIE。10/19と同じ。名目5.12%−実質2.77%とも一致)

名目5.12%は実質2.77%と期待インフレ2.35%に分解できる。10年債の−3bpは、実質金利の−3bpそのもの。前日と同じく期待インフレは動かず、実質金利だけが動いた。日中に原油が112ドル近くまで上げても期待インフレが上がらなかったのは、引けまでに原油が押し戻されたためとみられる。曲線は、2年債が上がり30年債が下がる平らになる形で、2年と10年の差は33bpへ縮んだ。日米の金利差は10/19の値どうしで約2.22ポイント。

資金名目5.12%実質2.77%(−3bp)+ 期待インフレ2.35%(±0bp)(10/20)
資金米長期債買い(10年債 −3bp、30年債 −6bp)/ 米短期債売り(2年債 +2bp)

情報元:


ドル

DXY:101.73(10/20 18:04 ニューヨーク時間の読み取り、Yahoo Finance DX-Y.NYB。終値ではない。10/19終値101.98から−0.25%)。Investradeは101.70(−0.27%)と伝え、向きと水準は一致する。前号で読み取り101.97とした10/19は、終値101.98で確定した

定点ドル指数(DXY)直近20号
高 102.5310/15 安 100.229/21 10/21 101.73

USD/JPY:未確認(10/20の終値を複数社で確かめられなかった)。Reutersは10/20の朝に158.56円で横ばいと伝えた

EUR/USD:未確認(同上)。Investradeは1.1232(+0.2%)と伝え、フランスの抗議と財政への不安が残る中でもユーロが小幅に上げたとした

ドルの下げは小さく、米長期金利の低下とユーロの戻りが重なった(推測を含む)。前日のユーロ安の分を少し戻した形で、ドル指数は10/16終値101.84の水準へ戻った。

資金ドル小幅売り(DXY 101.73、読み取り)/ ユーロ小幅買い戻し

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商品

WTI:101.79ドル(−1.87、−1.80%、11月限の10/20清算値。Rigzone/Bloomberg、FNNews、Investradeが同値。11月限は10/20に満期。前号の10/19清算値103.66ドルと同じ限月で比較)。日中は110.48ドルまで上げた(FNNews)。取引の中心の12月限の清算値は未確認。FNNewsは98.28ドル(−0.26)、Rigzone/Bloombergは97.82ドル(−0.7%)と伝え、出所で割れた。Yahoo Finance CL=Fの読み取りは98.15(10/20 18:52 ニューヨーク時間)で、12月限に移った値。次号からWTIは12月限で比べる

定点金(XAU/USD)直近20号
高 4,378.639/21 安 4,10710/15 10/21 4,122ドル

Brent:108.79ドル(−0.76、−0.69%、12月限の10/20清算値。Rigzone/Bloomberg、FNNews、TokenPost、APが同値。前号の10/19清算値109.55ドルと同じ限月で比較)。日中は111.99ドルまで上げた

金(現物):4,122.28ドル(10/20 17:03 山岳部時間のUSAGOLD価格履歴の読み取り。確定値ではない。10/19確定値4,140.83ドルから−18.55ドル、−0.45%)。表の前日比欄は−2.57ドルで、10/19確定値との差と合わない。翌号で確定値と照合する。前号で読み取り4,136.42ドルとした10/19は、確定値4,140.83ドルだった(前号の−0.70%は確定値どうしでは−0.59%)。12月限の先物は−17.50ドルの4,142.60ドル(−0.42%、10/20清算値、Investrade。Yahoo Finance GC=Fの10/19終値4,160.10ドルからの差と一致)

Macro Drivers(三軸)

実質金利:2.77%へ低下(−3bp)。前日の+6bpの半分を戻した

金追い風でも上がらない
軽い側
  • 実質金利 2.77%(−3bp)
  • ドル 101.73(−0.25%)
重い側
  • 金
XAU/USD4,122ドル▼ −0.45%12月限先物 4,142.60ドル(10/20清算値、−17.50ドル)

三軸の二つが追い風に戻っても金は下げ、4,133ドルを割った。4,141ドルの回復が最初の関門。

ドル:101.73(読み取り)へ小幅安(−0.25%)

地政学:イラン革命防衛隊のタンカー攻撃と、米・イランの合意の報道が同じ日に出た。原油は日中に上げて押し戻され、金を押し上げる材料にはならなかった

資金フロー結論

金は、実質金利とドルの両方が下がった日に−0.45%と下げた。10/19は両方が上がって−0.59%(確定値どうし)で、逆風の日も追い風の日も下げた。12月限の先物も清算値で−0.42%と、現物と同じ向き。三軸では説明しきれない売りで、下げの理由は報道でも確かめられなかった。4,133ドル(10/8確定値)を割り、下は4,111ドル(10/7確定値)、4,106ドル(10/14確定値)が続く。

資金原油の反落長期債の買い実質金利2.77% + ドル101.73それでも金は4,122ドルへ

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株

S&P 500:7,712.57(+21.84、+0.28%)(10/20終値、Yahoo Finance ^GSPC。APも同値。FRED SP500の最新は10/19の7,690.73で、前号の値と一致)

注目恐怖指数の日米
  • VIX▼ −6.13%米国は17台へ低下
  • 日経VI▲ +3.04%東京は32台へ上昇

Nasdaq総合:26,424.82(−6.07、−0.02%)(10/20終値、Yahoo Finance ^IXIC。APも同値)

ダウ平均:52,495.88(+529.85、+1.02%)(10/20終値、Yahoo Finance ^DJI。APも同値)

日経225: 64,075.42円(−841.28円、−1.30%、10/20終値、Yahoo Finance ^N225)

米国は決算で銘柄ごとに大きく割れた。ダウの+1.02%は、Equifax・3Mなどの決算の上振れとヘルスケアの買いによる。Nasdaqは横ばいで、AI関連の不安は残ったまま。原油の反落で航空株も上げた(American Airlines +3.7%、United Airlines +2.3%、AP)。

東京は10/20、KOSPIの急落(−3.7%)に表れたアジアのAI関連の売りの中で続落した(AP)。10/21の東京は、米国の金利低下とダウ高を受けるが、Nasdaqは支えにならない。

資金決算の上振れ銘柄・ヘルスケア買い(ダウ +1.02%)/ AI関連方向感なし(Nasdaq −0.02%)/ 日本株・韓国株売り(日経平均 −1.30%、KOSPI −3.7%)

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Crypto

BTC:82,992ドル(10/21 08:02 JST時点、CoinGecko)。10/20のUTC 0:00の基準値81,875ドルから+1.36%。前日の基準値(10/19)82,020ドルからは+1.19%

実質金利が−3bp、Nasdaqが横ばいの日に、BTCは+1.36%と上げた。金が−0.45%と下げたのとは逆で、代替資産のうちBTCに資金が向いた。実質金利の低下には素直に反応した形で、金だけが金利に反応していない。

現物ETFの資金フローは、10/19分・10/20分とも未確認(Farsideの表を取得できなかった)。

資金金売り / BTC買い(8.3万ドル前後)/ 現物ETF未確認

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Volatility

VIX:17.31(10/20終値、10/19の18.44から−1.13、−6.13%、Yahoo Finance ^VIX。10/19の18.44はFRED VIXCLSと一致)

日経VI:32.18(10/20終値、10/19の31.23から+0.95、+3.04%、Yahoo Finance ^NKVI.OS)

米国の恐怖は2日続けて和らぎ、東京は逆に上がった。日米の比は1.7倍から1.9倍へ広がった。AI関連の売りがアジアに残り、米国では決算の上振れが恐怖を和らげている。

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今日の資金フロー

原油の急騰と反落長期債の買い実質金利とドルの低下それでも金は続落
資金原油売り(Brent 108.79ドル、日中高値111.99ドル)
資金米長期債買い(30年債 5.42%)= 実質金利 −3bp + 期待インフレ ±0bp
資金金売り(4,122.28ドル、読み取り)/ BTC買い(82,992ドル)/ 決算の上振れ銘柄買い(ダウ +1.02%)

総括:原油が日中の上げを消したことで長期債が買われ、実質金利とドルは下がった。金はその追い風を受けずに下げ、同じ代替資産のBTCは上げた。


マーケットポジション(中期の歪み)

最大の歪みは、金が実質金利に反応しなくなっていることである。10/19は実質金利とドルが上がって金は下げ、10/20は両方が下がっても金は下げた。10/15にも、実質金利が下がる中で金は急落した。三軸のうち実質金利とドルで金の動きを説明できない日が続いており、足元の金には三軸の外にある売り(持ち高の整理などとみられるが、確かめられていない)がかかっている。

二つ目は、原油の持ち高の偏り。トレンド追随型のファンドが買いの上限近くにあり、Brentは日中の111.99ドルから清算値108.79ドルまで3ドル超動いた。満期のWTI11月限は約9ドルの値幅だった。材料に対して値幅が大きすぎ、米・イラン交渉の報道ひとつで上下に振れる状態が続く。11/3の米中間選挙を前に、政権がエネルギー価格を下げにくるとの警戒もある(Rigzone)。

三つ目は、曲線の平らになり方。2年債が上がり、30年債が下がった。短期は利下げが遠いと読み、長期は景気の減速(住宅指標の弱さ)を読み始めている。前日までの「株が戻ると金利が上がる」形から、長期債が景気を見て買われる形へ移るかを見る。


Next Flow(短期)

シナリオA:金が4,141ドルを戻し、金利への反応が戻る

メタ・テスラ決算を通過してAI関連の揺れが収まる10年債は5.1%前後、実質金利は2.75%前後で落ち着くドル指数は101台後半で横ばい金は4,141ドル(10/19確定値)を回復し、4,166ドル(10/16確定値)を試す

シナリオB:金の売りが続き、4,106ドルを割る

金利やドルの動きと関係なく金の売りが続く実質金利が2.8%前後で横ばいでも、金は4,111ドル(10/7確定値)と4,106ドル(10/14確定値)を割る10/14のCPI当日の安値を下回り、売りの理由を探す局面に入る

シナリオC:原油が再び跳ね、期待インフレが動き出す

米・イランの合意の報道が否定され、タンカー攻撃が続くBrentが終値で110ドルを上抜ける期待インフレが2.35%から上がり、名目金利を押し上げる金は地政学の買いと金利の逆風の綱引きで、4,106〜4,166ドルの中で方向が決まらない

Market Bias(短期)

中立。原油が日中の上げを消し、長期債が買われて金利とドルが下がった。株は決算でまちまちで、金は追い風の中で下げた。どの資産にも一方向の流れは出ていない。

最優先の監視項目は3つ。

  • 株:10/21(米国時間)のメタ・テスラ決算で、AI関連の揺れが収まるか。Nasdaqの方向
  • 原油:Brentの110ドル。日中の112ドル近くと清算値108.79ドルの差が埋まる方向。米・イラン交渉の報道の真偽
  • 金の4,111ドル(10/7確定値)・4,106ドル(10/14確定値)の維持と、4,141ドル(10/19確定値)の回復

本日の市場スケジュール(JST)

  • 10/21(米国時間)メタ・プラットフォームズ、テスラの決算。主要な経済指標の発表は無い(Investrade)
  • 10/23 日本9月全国CPI、米欧の10月PMI速報、米ミシガン大学消費者信頼感指数
  • 10/27〜28 FOMC
  • 11/3 米中間選挙

情報元:


2026/10/21 08:30 JST 時点。主要トリガーは日中に急騰して押し戻された原油、長期債の買いで5.12%へ下がった米10年債、決算で+1.02%のダウと横ばいのNasdaq、追い風の中で続落した金。