XAU / USD4,026−1.03%ドル指数 DXY101.85−0.33%米10年金利4.98%−7bp実質金利 10Y2.63%−4bpWTI原油102.00−0.76%S&P 5007,720.39−0.30%日経22564,659.47+1.10%BTC / USD78,718−3.15%
No. 29平日更新
2026年10月30日(金)
TEITEN定点資金の流れで読む、今日の市場
No. 292026年10月30日(金)

2026/10/30(金)|アルファベットが12.6%安でNasdaqは−1.38%、GDPは3.4%と予想を上回り、金は4,026ドルへ1%安。米10年債は4.98%へ低下

10/29の米国は、アルファベットが決算を受けて12.6%下げ、Nasdaqは−1.38%。7〜9月期GDPは年率3.4%と予想を上回り、PCEは予想どおり3.6%だった。金はUSAGOLDの読み取りで4,026ドル(−1.03%)と4,024ドルの手前まで下げた。米10年債は4.98%へ7bp下がり、ドル指数も101.85(読み取り)へ下げたが、金は戻らなかった。

Financial and Marketing M16編集:村瀬 一郎2026.10.30 発行更新 08:40 JST
XAU / USD
4,026
−1.03%
ドル指数 DXY
101.85
−0.33%
米10年金利
4.98%
−7bp
実質金利 10Y
2.63%
−4bp
WTI原油
102.00
−0.76%
S&P 500
7,720.39
−0.30%
日経225
64,659.47
+1.10%
BTC / USD
78,718
−3.15%
本日の要点
  1. アルファベットが決算を受けて−12.6%(Yahoo Finance)。Nasdaqは−1.38%、S&P500は−0.30%。小型株のラッセル2000は+1.01%と逆に上げた。
  2. 7〜9月期GDPは年率3.4%と予想の3.1%を上回った。9月PCEは前年比3.6%で予想どおり、コアは3.1%(Kitco、Yahoo Finance)。
  3. 金はUSAGOLDの読み取りで4,025.63ドル(10/29 17:04 山岳部時間)、10/28確定値4,067.55ドルから−1.03%。銀・プラチナはさらに大きく下げた。
  4. 米10年債は4.98%(−7bp)、実質金利は2.63%(−4bp)と下がった(財務省)。金利低下とドル安でも金は戻らなかった。
  5. WTI12月限は102.00ドル(−0.76%)。BTCは78,718ドル(10/30 08:04 JST時点)と8万ドルを割った。BTC現物ETFの資金フローは未確認。
テクニカル・レベル
  1. レジスタンス4,06810/28のUSAGOLD確定値(4,067.55ドル)
  2. レジスタンス4,06010/27のUSAGOLD確定値(4,060.38ドル)
  3. 現在値4,02610/29 17:04 山岳部時間のUSAGOLD読み取り(4,025.63ドル)。確定値は翌号で照合する
  4. サポート4,02410/22のUSAGOLD確定値(4,024.38ドル)。10/27に上抜いた水準
  5. サポート4,01710/26のUSAGOLD確定値(4,017.08ドル)
  6. サポート3,99610/23のUSAGOLD確定値(3,996.18ドル)。4,000ドルを割って引けた日の水準

2026/10/30 08:40 JST(10/29の米国セッションを扱います)


Macro Theme

10/29の米国は、アルファベットの急落が市場を主導した日だった。前日の引け後に出た決算で利益が予想に届かず、アルファベット(クラスA)は324.89ドルから283.82ドルへ−12.64%下げた(Yahoo Finance)。Yahoo Financeは、2004年の上場以来で最も大きな下げと伝えた。Nasdaqは−1.38%、S&P500は−0.30%、ダウは−0.25%。一方で小型株のラッセル2000は+1.01%と上げ、資金はAI関連の大型株から離れて小型株へ移った。

資金フロー今日の流れ
  1. グーグル親会社 12.6%安
  2. GDPは 予想超え
  3. 金利は低下 ドルも安い
  4. 金は 1%安
アルファベットの決算利益が予想に届かず
AI関連の売り Nasdaq −1.38%
米国債の買い 米10年債 4.98%
小型株は上昇 ラッセル2000 +1.01%
金は1%安 4,026ドル(読み取り)
BTCは8万ドル割れ 78,718ドル

強いGDPでも金利は下がった。AI関連の売りが株と金を同時に押した

同じ日の朝に出た7〜9月期GDPは年率3.4%と予想の3.1%を上回り、9月PCEは前年比3.6%と予想どおりだった(Yahoo Finance、Kitco)。Kitcoは朝の時点で、強い成長が年内の追加の利上げの見方を強めたと書き、金は4,026.20ドル(−0.99%)まで下げた。ただ、引けまでに米国債は買われ、10年債は4.98%へ7bp、実質金利は2.63%へ4bp下がった。ドル指数も101.85(読み取り)へ下げた。金はそれでも戻らず、USAGOLDの読み取りで4,025.63ドル(−1.03%)と、10/22確定値の4,024ドルの手前で一日を終えた。

資金AI関連の大型株売り(アルファベット −12.6%)小型株・米国債へ / 金売り(4,026ドル)/ ドル小幅売り(101.85、読み取り)

Market Drivers

① アルファベットが上場以来で最大の下げ、アマゾンも引け後に下げる

アルファベットは前日の引け後に出した7〜9月期決算で、Google Cloudの売上が2倍を超えたものの利益が予想に届かず(前号)、10/29は324.89ドルから283.82ドルへ−12.64%下げた(Yahoo Finance GOOGL)。Seeking Alphaは終値で−12.5%、Yahoo Financeは「2004年の上場以来、どの取引日よりも大きな下げ」と書いた。マイクロソフトは531.01ドルから530.14ドルへ−0.16%と、ほぼ動かなかった(Yahoo Finance MSFT)。

指標GDPは予想を上回った
GDP年率%上振れ
予想3.1
結果3.4
PCE前年比%予想どおり
予想3.6
結果3.6
アルファベット(%)−12.6上場以来で最大の下げ

棒は0起点。予想との差が小さければ棒の差も小さい

アマゾンは決算を前に243.79ドル(−4.25%)で引けた。引け後の7〜9月期決算は、売上2,019億ドル、1株利益1.89ドルで、予想の2,022億ドル・1.97ドルにともに届かず、10〜12月期の売上見通し2,400億〜2,470億ドルも予想を下回った(Yahoo Finance)。AWSの売上は前年比+39%の460億ドルへ伸びが加速した(同)。株価は時間外でさらに下げた(同)。

AIへの投資が利益に結びつくかを、市場は決算ごとに選別し始めた。Nasdaqの下げの一方で、ラッセル2000は2,830.51から2,859.22へ+1.01%と上げた(Yahoo Finance ^RUT)。株全体からの逃避ではなく、大型のAI関連から他へ移す動きだった。

② GDPは予想を上回り、PCEは予想どおり

7〜9月期GDPの速報は年率3.4%で、予想の3.1%を上回った(Yahoo Finance、Kitco)。9月のPCE物価指数は前年比3.6%(8月は3.4%)で予想どおり、コアは3.1%(8月は3.0%)だった(Kitco、Yahoo Finance)。Kitcoは、強い成長と高止まりするインフレが年内の追加の利上げの見方を強めたと書いた。

それでも米国債は引けにかけて買われた。10年債は4.98%、2年債は4.61%へ下がった(財務省)。数字が出た直後の反応より、AI関連株の売りと原油の反落が一日の金利を決めた(推測を含む)。

③ ECBは据え置き、ラガルド総裁は任期前の退任を表明

ECBは預金金利を2.5%で据え置いた(Euronews)。ユーロ圏の9月のインフレ率は3.8%と、8月の3.2%から上がっている(同)。ラガルド総裁は2027年2月7日に退任すると述べた(同)。原油は、カタールの仲介でイランに戦争を終える新たな合意の案が示されたとの報道で下げ、フーシ派の攻撃と、11/3の中間選挙のあとの米国のイラン攻撃への警戒が下げを抑えた(The Globe and Mail)。

ユーロは対ドルで+0.23%の1.1183ドル(NY17時)と小さく上げた。ECBの据え置きはドルの向きを変えるほどの材料にならず、ドル指数の下げは米国債の利回りの低下に沿った動きだった(推測を含む)。

情報元:


金利(起点)

米10年債利回り:4.98%(10/29、財務省 日次イールドカーブ。10/28の5.05%から−7bp。FRED DGS10の10/28分5.05%は前号の値と一致)

金利金利は全年限で低下
米10年債4.98%▼ −7bp2年債との差は37bp
実質金利2.63%▼ −4bp
株安が債券の買いを呼んだ

10年債は4.98%、2年債は4.61%へ下がった。実質金利は−4bp、期待インフレ率は−3bp。強いGDPより株安と原油安が勝った。

定点米10年債利回り直近20号
高 5.31%10/6 安 4.96%10/23 10/30 4.98%

米2年債利回り:4.61%(10/29、財務省。10/28は4.67%で−6bp)

米30年債利回り:5.32%(10/29、財務省。10/28は5.37%で−5bp)

日本10年債利回り:2.867%(10/28、財務省の最新掲載分。10/27は2.829%で+3.8bp。10/29分は未掲載)

実質金利(TIPS10年):2.63%(10/29、財務省 実質利回りカーブ。10/28の2.67%から−4bp。FRED DFII10の10/28分2.67%は前号の値と一致)

期待インフレ率(10年BEI):2.35%(10/29時点、FRED T10YIE。10/28分は2.38%で−3bp)

GDPが予想を上回った日に、金利は全年限で下がった。10年債の−7bpは、実質金利の−4bpと期待インフレ率の−3bpに分かれた。期待インフレ率の低下は原油の反落と、実質金利の低下はAI関連株の売りに伴う債券への資金の移動と読める(推測を含む)。2年と10年の差は38bpから37bpへほぼ変わらず、短い年限も同じだけ下がった。10年債は5%を再び割った。日米の金利差は10/28の値どうしで約2.18ポイント(5.05% − 2.867%)。

資金名目4.98%(−7bp)実質2.63%(−4bp)+ 期待インフレ2.35%(−3bp)(10/29)
資金米国株(AI関連)米国債全年限で買い(2年 −6bp、10年 −7bp、30年 −5bp)

情報元:


ドル

DXY:101.85(10/29 18:04 ニューヨーク時間の読み取り、Yahoo Finance DX-Y.NYB。10/28終値102.19から−0.33%)。10/29の終値を伝える報道を確かめられなかったため、読み取りを時刻つきで載せる。翌号で確定した終値と照合する。前号で読み取り102.16と載せた10/28は、終値102.19で確定した(10/27終値102.32から−0.13%)

定点ドル指数(DXY)直近20号
高 102.5310/15 安 101.369/30 10/30 101.85

USD/JPY:157.69(10/29 ニューヨーク17時、10/28の157.82から−0.08%、Yahoo Finance JPY=X 1時間足)

EUR/USD:1.1183(10/29 ニューヨーク17時、10/28の1.1157から+0.23%、Yahoo Finance EURUSD=X 1時間足)

強いGDPでもドルは上がらなかった。Kitcoは朝の時点で、ドルの相対的な強さが貴金属の売りを強めたと書いたが、その後の米国債の利回りの低下とともにドル指数は101台へ下げた。ドル円は日銀の決定を前に157円台後半でほぼ横ばい。

資金ドル小幅売り(DXY 101.85、読み取り)/ ユーロ小幅買い(1.1183ドル)/ 円横ばい(157.69円)

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商品

WTI:102.00ドル(−0.78、−0.76%、12月限の10/29清算値、The Globe and Mail・Rigzone(Bloomberg配信)で一致)

定点金(XAU/USD)直近20号
高 4,171.1910/2 安 3,99610/26 10/30 4,026ドル

Brent:114.88ドル(−0.44、−0.38%、12月限の10/29清算値、同)。12月限は10/30に期限を迎える。より取引の多い1月限は−0.8%の110.80ドルで清算した(Rigzone)

金(現物):4,025.63ドル(10/29 17:04 山岳部時間、USAGOLD価格履歴の読み取り。10/28確定値4,067.55ドルから−41.92ドル、−1.03%)。前号で読み取り4,053.34ドルと載せた10/28は、4,067.55ドルで確定した(10/27確定値4,060.38ドルから+0.18%)。Kitcoは朝の時点で4,026.20ドル(−0.99%)と伝えた

金先物(COMEX期近):読み取り4,036.40ドル(10/29 18:52 ニューヨーク時間、Yahoo Finance GC=F。10/28終値4,051.60ドルから−0.38%。参考値)

銀先物(COMEX期近):読み取り52.120ドル(10/29 18:52 ニューヨーク時間、Yahoo Finance SI=F。10/28終値53.457ドルから−2.50%)

プラチナ先物:読み取り1,487.60ドル(10/29 18:52 ニューヨーク時間、Yahoo Finance PL=F。10/28終値1,547.90ドルから−3.90%)

銅先物:読み取り6.5780ドル/ポンド(10/29 18:51 ニューヨーク時間、Yahoo Finance HG=F。10/28終値6.6415ドルから−0.96%)

Macro Drivers(三軸)

実質金利:2.63%へ−4bp。追い風

金追い風があっても下げた
軽い側
  • 実質金利 2.63%(−4bp)
  • ドル 101.85(−0.33%)
重い側
  • 金
  • 銀・プラチナ
XAU/USD4,026ドル▼ −1.03%4,024ドル(10/22確定値)の手前

金利もドルも下がったのに、金は1%下げた。株安の日の換金売りとみられる。

ドル:101.85(読み取り)へ−0.33%。追い風

地政学:カタールの仲介による合意の案と、中間選挙のあとの攻撃への警戒が並ぶ。原油は小幅に反落

資金フロー結論

実質金利とドルの追い風があっても、金は1%下げた。Kitcoは朝の時点で、強いGDPとPCEで追加の利上げの見方が強まり、金利とドルが貴金属を押したと書いた。ところが一日を通すと金利もドルも下がっており、三軸では金の下げを説明しきれない。銀は−2.50%、プラチナは−3.90%(いずれも読み取り)と金より大きく下げ、BTCも8万ドルを割った。AI関連株の急落の日に、値上がりしていた資産から現金をつくる売りが出たと読むのが近い(推測を含む)。金は10/22確定値の4,024ドルの手前で止まっており、ここを保てるかが次の焦点になる。

資金金・銀・プラチナ売り(株安の日の換金売りとみられる)/ 原油小幅売り(WTI 102.00ドル)

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株

S&P 500:7,720.39(−23.59、−0.30%)(10/29終値、Yahoo Finance ^GSPC。FRED SP500の10/28分7,743.98は前号の値と一致)

注目決算で売られた2銘柄
  • アルファベット▼ −12.64%上場以来で最大の下げ
  • アマゾン▼ −4.25%引け後の決算でさらに安く

Nasdaq総合:26,184.72(−365.13、−1.38%)(10/29終値、Yahoo Finance ^IXIC)

ダウ平均:52,342.56(−132.54、−0.25%)(10/29終値、Yahoo Finance ^DJI)

ラッセル2000:2,859.22(+28.71、+1.01%)(10/29終値、Yahoo Finance ^RUT)

日経225: 64,659.47円(+705.28円、+1.10%、10/29終値、Yahoo Finance ^N225。財経新聞・ウエルスアドバイザーの大引けと一致)

米国はNasdaqだけが大きく下げ、小型株は上げた。アルファベット −12.64%、アマゾン −4.25%(Yahoo Finance)に対し、マイクロソフトは −0.16%にとどまった。フィラデルフィア半導体株指数は11,684.00から11,518.20へ−1.42%(Yahoo Finance ^SOX)。前日までの「AI関連の買い」が、決算の結果しだいで売りに転じる形になった。

東京は10/29、米国株高を受けて買いが先行し、3日続伸した(ウエルスアドバイザー)。サムスン電子の決算が予想を下回り一時マイナスに沈んだが、半導体関連が見直されて上げ幅を広げた(同)。TOPIXのリバランスで東証プライムの売買代金は13兆8,657億円に膨らみ、値上がり734銘柄に対し値下がりは779銘柄と、上げは指数ほど広がらなかった(同)。TOPIXは+0.29%の4,003.28(財経新聞)。アルファベット急落の前の取引で、その影響は10/30の東京に持ち越される。

資金米国のAI関連株売り(Nasdaq −1.38%)小型株買い(ラッセル2000 +1.01%)/ 日本株買い(日経平均 +1.10%、10/29)

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Crypto

BTC:78,718ドル(10/30 08:04 JST時点、CoinGecko)。10/29のUTC 0:00の基準値81,274ドルから−3.15%。基準値は10/28の80,801ドルから10/29の81,274ドルへ+0.59%

Nasdaqの下げに沿って、BTCは8万ドルを割った。実質金利は−4bpと追い風だったが、AI関連株の売りとともに値上がりしていた資産が売られた。金の−1.03%に対しBTCは−3.15%と下げが大きく、下げる日に値幅が大きいという形はこれまでと変わらない。

現物ETFの資金フローは、Farsideの表を取得できず(接続のタイムアウトと522エラー)、10/28分・10/29分とも未確認とする。

資金BTC売り(8万ドル割れ)/ 現物ETF未確認

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Volatility

VIX:17.20(10/29終値、10/28の16.91から+0.29、+1.71%、Yahoo Finance ^VIX。FRED VIXCLSの10/28分16.91は前号の値と一致)

日経VI:25.80(10/29終値、10/28の32.88から−7.08、−21.53%、Yahoo Finance ^NKVI.OS)

MOVE指数:93.54(10/29終値、10/28比−1.07%、Yahoo Finance ^MOVE)

米ハイイールド債スプレッド:3.14%(10/28時点、FRED BAMLH0A0HYM2。10/27の3.18%から−4bp)

Nasdaqが1.38%下げても、VIXは17台へ小さく上がっただけだった。下げがAI関連に集中し、小型株が上げたため、市場全体の不安には広がっていない。MOVEは93台へ下がり、HYスプレッドも3.14%へ縮んで、債券とクレジットに緊張は出ていない。東京は日経VIが前日の急上昇を打ち消して25台へ下がった。FOMCを通過したことが効いたとみられる(推測を含む)。日米の比は約1.5倍と、前号の1.9倍から縮んだ。

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今日の資金フロー

アルファベットの急落AI関連株の売り米国債と小型株へ / 金・銀・BTCは換金売り
資金米国のAI関連株売り(アルファベット −12.6%、Nasdaq −1.38%)
資金米国債買い(10年 4.98%、2年 4.61%)/ 小型株買い(ラッセル2000 +1.01%)
資金金売り(4,026ドル)/ 銀・プラチナ大きく売り / BTC売り(78,718ドル)/ ドル小幅売り(101.85、読み取り)

総括:強いGDPより、アルファベットの決算が一日を決めた。米国債は買われ、実質金利もドルも下がったが、金は1%下げて4,024ドルの手前まで寄った。金利とドルという通常の説明では追えない下げで、株安の日の換金売りが金にも及んだ形である。


マーケットポジション(中期の歪み)

最大の歪みは、金と実質金利の向きのずれである。実質金利は2.67%から2.63%へ、ドル指数は102.19から101.85(読み取り)へ下がったのに、金は−1.03%と下げた。金利とドルで説明できない下げは、持ち高の調整か換金売りによるものとみられ(推測を含む)、続くかどうかは株の動きしだいになる。株が落ち着けば、金利とドルの追い風が改めて効く余地がある。

二つ目は、AI関連への集中の解消。Nasdaqが下げた日にラッセル2000は上げた。日経平均の上げも半導体関連に偏っており、アルファベット急落のあとの10/30の東京で、それが崩れるかが問われる。

三つ目は、原油の材料の向き。カタールの仲介による合意の案と、中間選挙のあとの攻撃への警戒が並び、WTIは100ドルの上で小さく振れている。Brent12月限は10/30に期限を迎え、1月限は110.80ドルと4ドル安い。期近が替わると、Brentの表示上の水準が下がって見える点に注意したい。


Next Flow(短期)

シナリオA:4,060ドルを回復する

株の売りが一巡し、換金売りが止まる。実質金利が2.6%台前半、ドル指数が101台にとどまる金は10/27確定値の4,060ドルを回復し、10/28確定値の4,068ドルを試す

シナリオB:4,024ドルを割り込み、4,000ドルを試す

AI関連株の売りがアジアと米国に広がり、換金売りが続く。あるいは日銀の決定で円が動き、ドルが買い戻される金は10/22確定値の4,024ドルを割り込み、4,000ドルの節目と10/23確定値の3,996ドルを試す

シナリオC:4,000〜4,060ドルにとどまる

株は落ち着かないが広がりもせず、日銀は据え置きで市場の見方を変えない金は4,000〜4,060ドルの中で、11/3の中間選挙を待つ

Market Bias(短期)

やや弱気。金利もドルも下がったのに、金は1%下げて4,024ドルの手前まで寄った。銀とプラチナはさらに大きく下げ、BTCも8万ドルを割った。株安の日の換金売りが続くかどうかが、4,000ドルの節目を試すかを決める。

最優先の監視項目は3つ。

  • 日銀:10/30の決定。据え置きの見方が大勢(OANDA証券)。円と東京の株を動かすか
  • 金:10/22確定値の4,024ドルを保つか。割れれば4,000ドルと3,996ドル、上は4,060ドル
  • 株:アルファベット・アマゾンの売りが、10/30の東京の半導体株に広がるか

本日の市場スケジュール(JST)

  • 10/30 日銀金融政策決定会合の結果、展望レポート
  • 10/30 Brent12月限の期限
  • 11/3 米中間選挙
  • 12/9 次回FOMC

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2026/10/30 08:40 JST 時点。主要トリガーは12.6%下げたアルファベット、予想を上回った7〜9月期GDP、4.98%へ下がった米10年債、金利低下とドル安でも1%下げて4,026ドルとなった金。