XAU / USD4,053−0.17%ドル指数 DXY102.16−0.16%米10年金利5.05%+6bp実質金利 10Y2.67%+3bpWTI原油102.78+2.88%S&P 5007,743.98+0.28%日経22563,954.19+1.08%BTC / USD81,188+0.48%
No. 28平日更新
2026年10月29日(木)
TEITEN定点資金の流れで読む、今日の市場
No. 282026年10月29日(木)

2026/10/29(木)|FOMCは10対2で据え置き、2人が利上げを主張。WTIは102.78ドルへ反発し、米10年債は5.05%、金は4,053ドルで足踏み

10/28のFOMCは政策金利を3.75〜4.00%で据え置いた。クック理事とハマック総裁の2人が利上げを主張して反対した。ウォーシュ議長は先行きの指針を示さなかった。米国がイラン攻撃の準備を湾岸諸国に伝えたとの報道で、WTI12月限は102.78ドル(+2.88%)へ反発。米10年債は5.05%へ6bp上がり、金はUSAGOLDの読み取りで4,053ドルと小幅に下げた。

Financial and Marketing M16編集:村瀬 一郎2026.10.29 発行更新 08:30 JST
XAU / USD
4,053
−0.17%
ドル指数 DXY
102.16
−0.16%
米10年金利
5.05%
+6bp
実質金利 10Y
2.67%
+3bp
WTI原油
102.78
+2.88%
S&P 500
7,743.98
+0.28%
日経225
63,954.19
+1.08%
BTC / USD
81,188
+0.48%
本日の要点
  1. FOMCは10対2で据え置き(3.75〜4.00%)。クック理事とハマック総裁が0.25%の利上げを主張して反対した。12月の利上げの織り込みは約85%(Bloomberg)。
  2. 米国がイラン攻撃の準備を湾岸諸国に伝えたとの報道(WSJ)で原油は反発。WTI12月限は102.78ドル(+2.88ドル)、Brent12月限は115.32ドル(+1.44ドル)で清算した。
  3. 米10年債は5.05%(+6bp)、実質金利は2.67%(+3bp)、30年債は5.37%(+7bp)。2年債は4.67%(−3bp)と下がり、長い年限だけが売られた(財務省)。
  4. 金の現物はUSAGOLDの読み取りで4,053.34ドル(10/28 17:07 山岳部時間)、10/27確定値4,060.38ドルから−0.17%。米国株は小幅高で、S&P500は+0.28%。
  5. 引け後の決算は、マイクロソフトが時間外で上げ、アルファベットは大きく下げた。BTCは81,188ドル(10/29 08:05 JST時点)。BTC現物ETFの10/28分の資金フローは未確認。
テクニカル・レベル
  1. レジスタンス4,12510/20のUSAGOLD確定値(4,124.85ドル)
  2. レジスタンス4,079Kitcoが10/28に挙げた2番目の抵抗(4,079ドル)
  3. レジスタンス4,06010/27のUSAGOLD確定値(4,060.38ドル)。Kitcoの最初の抵抗4,059ドルとほぼ同じ
  4. 現在値4,05310/28 17:07 山岳部時間のUSAGOLD読み取り(4,053.34ドル)。確定値は翌号で照合する
  5. サポート4,039Kitcoが10/28に挙げた最初の支持(4,039ドル)
  6. サポート4,02410/22のUSAGOLD確定値(4,024.38ドル)。10/27に上抜いた水準
  7. サポート4,01710/26のUSAGOLD確定値(4,017.08ドル)。Kitcoの2番目の支持4,015ドルの近く
  8. サポート3,99610/23のUSAGOLD確定値(3,996.18ドル)。4,000ドルを割って引けた日の水準

2026/10/29 08:30 JST(10/28の米国セッションを扱います)


Macro Theme

10/28の米国は、FOMCの据え置きと原油の反発が重なった日だった。FOMCは政策金利を3.75〜4.00%で据え置いたが、採決は10対2で、クック理事とクリーブランド連銀のハマック総裁が0.25%の利上げを主張して反対した(Fortune、WealthManagement.com)。理事と地区連銀総裁が同じ側で反対したのは1992年10月以来という(Fortune)。ウォーシュ議長は先行きの指針を示さず、Bloombergの集計で12月9日の会合での利上げの織り込みは約85%になった(Yahoo Finance)。

資金フロー今日の流れ
  1. FOMCは 据え置き
  2. イラン攻撃の 準備報道
  3. WTIは 100ドル回復
  4. 長期金利は 5%台へ
FOMCとイラン報道10対2の据え置き・WSJ
原油の反発 WTI 102.78ドル
長期金利の上昇 米10年債 5.05%
実質金利が上昇 TIPS10年 2.67%
金は小幅安 4,053ドル(読み取り)
米国株は小幅高 S&P500 +0.28%

据え置きでも12月の利上げの見方は強まった。原油の反発が重なり、長い年限が売られた

原油は2日続けて下げたあとで反発した。米国が中間選挙のあとに短く激しい作戦を行う準備を湾岸諸国に伝えたとWall Street Journalが報じ、WTI12月限は102.78ドル(+2.88%)、Brent12月限は115.32ドル(+1.26%)で清算した(Bloomberg(Rigzone経由)、CNBC)。米10年債は5.05%へ6bp、30年債は5.37%へ7bp上がり、2年債は4.67%へ3bp下がった。金はUSAGOLDの読み取りで4,053.34ドル(−0.17%)と、前日の上げを保ったまま小さく下げた。

資金米国債長い年限は売り(10年 5.05%)/ 原油買い(WTI 102.78ドル)/ 金小幅売り(4,053ドル)/ ドル小幅売り(102.16、読み取り)

Market Drivers

① FOMC:10対2の据え置き、2人が利上げを主張

FOMCは政策金利を3.75〜4.00%で据え置いた。クック理事とハマック総裁は「0.25%の引き上げを選んだ」(Fortune)。声明は、インフレは高止まりしているとの見方を変えず、「情報の積み上げが、政策の構えを決める助けになる」とした(WealthManagement.com)。ウォーシュ議長は会見で、危機のような状況を除いて先行きの指針(フォワードガイダンス)は信じないと述べた(同)。会合前の12月の利上げの織り込みは、CMEのFedWatchで78%だった(Fortune)。会合後はBloombergの集計で約85%(Yahoo Finance)。

指標FOMCは割れて据え置き
政策金利の上限%予想どおり
予想4据え置き
結果4据え置き
12月の利上げの織り込み(%)約85Bloombergの集計。会合前はCMEで78%

棒は0起点。予想との差が小さければ棒の差も小さい

据え置きの中身はタカ派寄りだった。議長が指針を示さなかったことで、12月の判断は今後の指標に委ねられた。その指標の最初が、10/29の7〜9月期GDPと9月のPCEになる。

② イラン攻撃の準備の報道で原油が反発

WTI12月限は+2.88ドルの102.78ドル、Brent12月限は+1.44ドルの115.32ドルで清算した(Bloomberg(Rigzone経由)、CNBC・Eurasia Business Newsで一致)。Wall Street Journalは、米国が中間選挙のあとの短く激しい作戦に備えるよう複数の湾岸諸国に伝えたと報じた。トランプ大統領はまだ決めていないという(同)。米国の原油在庫は190万バレル減り、4週続けての減少だった(同、EIA)。イスラエルの総選挙は開票が90%を超えても、どちらの陣営も政権を組める見通しが立っていない(同)。

前日までの外交の期待で下げた分を、1日でほぼ取り戻した。WTIは100ドルを回復した。テヘランでの協議と攻撃の準備という、向きの違う材料が並んでいる。

③ 引け後の決算:マイクロソフトとアルファベットで明暗

マイクロソフトの7〜9月期は、調整後の1株利益が4.89ドルと予想の4.73ドルを上回り、Azureの売上は為替の影響を除いて+48%と予想の約45%を上回った(investingLive)。設備投資は約390億ドルと、予想の約460億ドルを下回った(同)。株価は時間外で約4%上げた(CNBC)。アルファベットは、Google Cloudの売上が2倍を超えたものの、利益が予想に届かず、株価は時間外で約8.7%下げた(Seeking Alpha)。

AIへの投資の成果が問われる段階に入った。時間外の値動きは10/29の日中に持ち越される。

情報元:


金利(起点)

米10年債利回り:5.05%(10/28、財務省 日次イールドカーブ。10/27の4.99%から+6bp。FRED DGS10の10/27分4.99%は前号の値と一致)

金利長い年限だけが売られた
米10年債5.05%▲ +6bp2年債との差は38bp
実質金利2.67%▲ +3bp
原油と期待インフレが長い年限を押し上げた

10年債は5.05%、30年債は5.37%へ上がった。期待インフレ率と実質金利が3bpずつ上がった。2年債は4.67%へ下がり、2年と10年の差は29bpから38bpへ開いた。

定点米10年債利回り直近20号
高 5.31%10/6 安 4.96%10/23 10/29 5.05%

米2年債利回り:4.67%(10/28、財務省。10/27は4.70%で−3bp)

米30年債利回り:5.37%(10/28、財務省。10/27は5.30%で+7bp)

日本10年債利回り:2.829%(10/27、財務省の最新掲載分。10/26は2.824%で+0.5bp。10/28分は未掲載)

実質金利(TIPS10年):2.67%(10/28、財務省 実質利回りカーブ。10/27の2.64%から+3bp。FRED DFII10の10/27分2.64%は前号の値と一致)

期待インフレ率(10年BEI):2.38%(10/28時点、FRED T10YIE。10/27分は2.35%で+3bp)

10年債の6bpの上昇は、実質金利と期待インフレ率が3bpずつ分け合った。原油の反発が期待インフレ率を押し上げ、利上げの見方の強まりが実質金利を押し上げた形である(推測を含む)。一方で2年債は−3bpと下がり、2年と10年の差は29bpから38bpへ開いた。12月の利上げの見方が強まった日に2年債が下がったのは、反対票が出ても今回は据え置いたことと、議長が指針を示さなかったことを、短い年限が「急がない」と受け取ったためとも読める(推測を含む)。日米の金利差は10/27の値どうしで約2.16ポイント(4.99% − 2.829%)。

資金名目5.05%(+6bp)実質2.67%(+3bp)+ 期待インフレ2.38%(+3bp)(10/28)
資金米国債長い年限は売り(10年 +6bp、30年 +7bp)/ 短い年限は小幅買い(2年 −3bp)

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ドル

DXY:102.16(10/28 18:04 ニューヨーク時間の読み取り、Yahoo Finance DX-Y.NYB。10/27終値102.32から−0.16%)。10/28の終値を伝える報道は見つからず、会合の前後の日中の値しか出ていないため、読み取りを時刻つきで載せる。翌号で確定した終値と照合する。前号で読み取り102.36と載せた10/27は、終値102.32で確定した

定点ドル指数(DXY)直近20号
高 102.5310/15 安 101.119/29 10/29 102.16

USD/JPY:157.82(10/28 ニューヨーク17時、10/27の157.94から−0.07%、Yahoo Finance JPY=X 1時間足)

EUR/USD:1.1157(10/28 ニューヨーク17時、10/27の1.1128から+0.26%、Yahoo Finance EURUSD=X 1時間足)

ドルはFOMCのあとで小さく下げた。Yahoo Financeは、議長の会見の間にドルが対ユーロで下げたと伝え、Kitcoも決定のあとのドル指数を「軟調」とした。指針を示さない会見が、利上げの見方の強まりほどにはドルを押し上げなかった(推測を含む)。ドル円は157円台後半でほぼ横ばい。

資金ドル小幅売り(DXY 102.16、読み取り)/ ユーロ買い(1.1157ドル)/ 円横ばい(157.82円)

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商品

WTI:102.78ドル(+2.88、+2.88%、12月限の10/28清算値、Bloomberg(Rigzone経由)・CNBC・Eurasia Business Newsで一致)

定点金(XAU/USD)直近20号
高 4,171.1910/2 安 3,99610/26 10/29 4,053ドル

Brent:115.32ドル(+1.44、+1.26%、12月限の10/28清算値、同)

金(現物):4,053.34ドル(10/28 17:07 山岳部時間、USAGOLD価格履歴の読み取り。10/27確定値4,060.38ドルから−7.04ドル、−0.17%)。前号で読み取り4,062.32ドルと載せた10/27は、4,060.38ドルで確定した(10/26確定値4,017.08ドルから+1.08%)。Kitcoは、決定の直後に4,035.48ドル(−0.60%)まで下げ、その後4,056.80ドル前後へ戻したと伝えた

金先物(COMEX期近):読み取り4,066.20ドル(10/28 18:54 ニューヨーク時間、Yahoo Finance GC=F。10/27終値4,074.60ドルから−0.21%。参考値)

銀先物(COMEX期近):読み取り53.890ドル(10/28 18:53 ニューヨーク時間、Yahoo Finance SI=F。10/27終値54.293ドルから−0.74%)

プラチナ先物:読み取り1,542.80ドル(10/28 18:53 ニューヨーク時間、Yahoo Finance PL=F。10/27終値1,535.00ドルから+0.51%)

銅先物:読み取り6.6780ドル/ポンド(10/28 18:54 ニューヨーク時間、Yahoo Finance HG=F。10/27終値6.6220ドルから+0.85%)

Macro Drivers(三軸)

実質金利:2.67%へ+3bp。逆風

金追い風と逆風が打ち消し合う
軽い側
  • ドル 102.16(−0.16%)
重い側
  • 実質金利 2.67%(+3bp)
  • 金
XAU/USD4,053ドル▼ −0.17%4,059ドル(Kitcoの最初の抵抗)の手前

ドル安の追い風を、実質金利の上昇と利上げ観測が打ち消した。

ドル:102.16(読み取り)へ−0.16%。小さな追い風

地政学:米国がイラン攻撃を準備しているとの報道。原油は反発し、テヘランでの協議と並んで不透明さが増した

資金フロー結論

ドル安の追い風を、実質金利の上昇と利上げの見方の強まりが打ち消した。金は決定の直後に4,035ドルまで下げたが、引けにかけて戻し、前日の4,024ドル上抜けは保った(Kitco、USAGOLD)。Kitcoは、中東の対立が解けないことが守りの需要を支えると書いた。前号で見た「原油 → 金利 → 金」の経路は、この日は逆向きに働いた(推測を含む)。銀は−0.74%と下げ、プラチナは+0.51%、銅は+0.85%(いずれも読み取り)。

資金原油の反発期待インフレ率と実質金利の上昇金の上値を抑える(ドル安が下支え)

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株

S&P 500:7,743.98(+21.38、+0.28%)(10/28終値、Yahoo Finance ^GSPC。FRED SP500の10/27分7,722.60は前号の値と一致)

注目恐怖指数の日米
  • VIX▼ −3.48%米国は16台へ低下
  • 日経VI▲ +18.87%東京は32台へ急上昇

Nasdaq総合:26,549.85(+72.04、+0.27%)(10/28終値、Yahoo Finance ^IXIC)

ダウ平均:52,475.10(+97.53、+0.19%)(10/28終値、Yahoo Finance ^DJI)

日経225: 63,954.19円(+685.82円、+1.08%、10/28終値、Yahoo Finance ^N225。株探の大引けと一致)

米国は3指数がそろって小幅に上げた。Yahoo Financeによれば、株は2時の声明のあとに下げ、議長の会見中に戻し、その多くを引けまでに手放した。前の2日のようにNasdaqだけが走る形ではなかった。引け後はマイクロソフトが時間外で上げ、アルファベットが大きく下げており、AI関連の評価は10/29に割れて始まる。

東京は10/28、前日の米国の半導体高とSKハイニックスの好決算を受けて続伸した(株探)。アドバンテスト・東京エレクトロンなど5銘柄で約828円を押し上げた一方、プライム市場では値上がり432銘柄に対し値下がりは1,096銘柄と、全体の約7割が下げた(株探、松井証券経由)。前日に続き、買いは一部のAI関連に偏っている。

資金米国株小幅買い(S&P500 +0.28%)/ AI関連決算で選別(マイクロソフト高・アルファベット安、時間外)/ 日本のAI関連株買い(日経平均 +1.08%、10/28)

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Crypto

BTC:81,188ドル(10/29 08:05 JST時点、CoinGecko)。10/28のUTC 0:00の基準値80,801ドルから+0.48%。基準値は10/27の80,029ドルから10/28の80,801ドルへ+0.96%

FOMCを挟んでも、BTCは8万ドル台を保って小さく上げた。実質金利は+3bpと逆風だったが、株の小幅高に沿った動きにとどまった。金が−0.17%と足踏みしたのに対し、BTCは小さく上げ、前号で見た「金のほうが強い」形はこの日は崩れた。

現物ETFの資金フローは、10/27分が+176.0百万ドルの流入(米国の現物ETF合計、Farside)。前号で未確認とした分で、2日続けての流入になった。10/28分は表に+1.3百万ドルと出ているが、主要なETFの列がまだ「-」で集計の途中のため未確認とする。

資金BTC小幅買い(8万ドル台を維持)/ 現物ETF流入(10/27 +176.0百万ドル)

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Volatility

VIX:16.91(10/28終値、10/27の17.52から−0.61、−3.48%、Yahoo Finance ^VIX。FRED VIXCLSの10/27分17.52は前号の値と一致)

日経VI:32.88(10/28終値、10/27の27.66から+5.22、+18.87%、Yahoo Finance ^NKVI.OS)

MOVE指数:94.55(10/28終値、10/27比−3.39%、Yahoo Finance ^MOVE)

米ハイイールド債スプレッド:3.18%(10/27時点、FRED BAMLH0A0HYM2。10/26の3.30%から−12bp)

日米の恐怖指数が逆に動いた。米国はFOMCを通過してVIXが16台へ下がり、MOVEも94台へ下がった。長い年限の金利は上がったが、債券市場の変動の見込みはむしろ落ち着いた。東京は日経平均が続伸したのに日経VIが+18.87%と上がった。FOMC・日銀・大型決算を控え、オプションで備える動きが出たとみられる(推測を含む)。日米の比は約1.9倍と、前号の1.6倍から再び開いた。HYスプレッドは3.18%へ縮み、クレジットに緊張は出ていない。

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今日の資金フロー

タカ派寄りの据え置き + イラン報道原油の反発長い年限の売り金は足踏み
資金原油買い(WTI 102.78ドル、Brent 115.32ドル)
資金米国債長い年限は売り(10年 5.05%、30年 5.37%)/ 短い年限は小幅買い(2年 4.67%)
資金金小幅売り(4,053ドル)/ ドル小幅売り(102.16、読み取り)/ 米国株小幅買い(S&P500 +0.28%)
総括:FOMCは据え置いたが、2人の利上げの主張で12月の見方は強まった。原油の反発が重なり、前日に金を押し上げた「原油安実質金利の低下」の経路は1日で逆に回った

金はドル安に支えられて4,024ドルの上を保ったが、上値を試す力は弱まった。


マーケットポジション(中期の歪み)

最大の歪みは、2年債と10年債の向きの違いである。12月の利上げの見方が約85%まで強まった日に、2年債は下がり、10年・30年債だけが上がった。利上げを織り込むなら短い年限が上がるはずで、長い年限の上昇は原油と期待インフレ率、あるいは財政への懸念によるものと読める(推測を含む)。10/29のGDP・PCEが強ければ、短い年限も追いかけて上がり、金利全体が上へずれる余地がある。

二つ目は、原油の材料の向きの違い。サウジアラビアのインフラへの攻撃とイランを巡る外交の可能性も取引に影響したと伝えられる一方で、中間選挙のあとの攻撃の準備が報じられた(Bloomberg(Rigzone経由))。11/3の中間選挙までは、どちらの見出しが出るかで原油が上下に振れやすい。

三つ目は、AI関連の評価の割れ。マイクロソフトは設備投資を抑えて上げ、アルファベットは投資を続けて利益が届かず下げた。日経平均の上げを一部のAI関連株が担う形が続いており、10/29の東京で売りが出れば、指数の上げの幅だけ下げも速くなる(推測を含む)。


Next Flow(短期)

シナリオA:4,060ドルを越え、4,079ドルを試す

10/29のGDP・PCEが予想を下回り、12月の利上げの見方が後退する実質金利が2.6%台前半へ下がり、ドル指数が102を割る金は10/27確定値の4,060ドル(Kitcoの最初の抵抗4,059ドル)を越え、4,079ドルを試す

シナリオB:4,024ドルを割り込み、4,000ドルを試す

GDP・PCEが強く、12月の利上げが固まる2年債も上がり、実質金利が2.7%台へ上がる。イラン攻撃の報道で原油も上がる金は10/22確定値の4,024ドルを割り込み、10/23確定値の3,996ドルと4,000ドルの節目を試す

シナリオC:4,024〜4,060ドルにとどまる

GDP・PCEがおおむね予想どおりで、12月の見方が変わらない実質金利は2.6%台で動かず、Brent12月限は110〜120ドルで振れる金は4,024〜4,060ドルの中で、10/30の日銀と11/3の中間選挙を待つ

Market Bias(短期)

中立。FOMCの据え置きはタカ派寄りで、原油の反発で長い年限も売られた。金の上値は重いが、ドル安に支えられて4,024ドルの上は保っている。10/29のGDP・PCEが、12月の利上げの見方を固めるかどうかを決める。

最優先の監視項目は3つ。

  • 指標:10/29の米7〜9月期GDP速報と9月PCE。強ければ12月の利上げの見方が固まり、2年債も上がるか
  • 金:10/27確定値の4,060ドル(Kitcoの最初の抵抗4,059ドル)を越えるか。下は4,039ドル(Kitcoの最初の支持)と4,024ドル
  • 原油:イラン攻撃の準備の報道とテヘランでの協議のどちらが勝つか。WTIが100ドルの上を保つか

本日の市場スケジュール(JST)

  • 10/29 米7〜9月期GDP速報・9月PCE、ECB理事会、アマゾンの決算
  • 10/29〜30 日銀金融政策決定会合、展望レポート
  • 11/3 米中間選挙
  • 12/9 次回FOMC

情報元:


2026/10/29 08:30 JST 時点。主要トリガーは10対2で据え置き2人が利上げを主張したFOMC、イラン攻撃の準備の報道で102.78ドルへ反発したWTI、5.05%へ上がった米10年債、4,053ドルで足踏みした金。