2026/10/13(火)|米株はまちまち、S&P500は7,807で小幅安。債券休場の中で金の現物は4,170ドルへ下げ、WTIは93.74ドルへ+2.06%
10/12の米国はコロンブス・デーで債券市場が休場、株は取引された。S&P500は7,807.24(−0.06%)、Nasdaqは27,245.90(−0.44%)、ダウは51,850.55(+0.38%)。中国の記憶メモリ新技術の報道で半導体が−2.7%、エネルギーは+1.4%。WTIは93.74ドル(+2.06%)。金の現物は4,170ドル(USAGOLD読み取り)で10/9の確定値から−0.59%。ドル指数は出所で割れ未確認。
- 10/12の米株はまちまち。S&P500は7,807.24(−0.06%)、Nasdaqは27,245.90(−0.44%)、ダウは51,850.55(+0.38%)。半導体指数(SOX)は−2.7%、9業種が上昇しエネルギーが+1.43%でけん引した。
- 米債券市場は休場で、10年債は新しい値が無い。直近の10/9は5.24%、実質金利2.91%(財務省)。クリーブランド連銀のハマック総裁は「比較的早く」引き締め的な水準へ動くべきだと述べた。
- WTIは93.74ドル(+1.89、+2.06%)、Brentは106.65ドル。サウジの空港への攻撃が、ロシア産ディーゼル供給増や露ウクライナのエネルギー停戦の期待を上回った(Investrade)。
- 金(USAGOLD読み取り)は4,169.76ドルで、10/9の確定値4,194.61ドルから−0.59%。12月限の先物も4,190.60ドル(−0.61%)と同じ向き。ドル指数は102.2〜102.6で出所が割れ、未確認とした。
- 日経平均は10/12が休場。日経VI、BTC現物ETFの資金フローは未確認。BTCは約8.19万ドルで24時間前から−2.2%。
- レジスタンス4,2199/30の日中高値(4,219.24ドル)
- レジスタンス4,19510/9のUSAGOLD確定値(4,194.61ドル)
- 現在値4,17010/12のUSAGOLD読み取り値(山岳部時間17:07)。確定値は翌号で照合する
- サポート4,16510/6のUSAGOLD確定値(4,164.59ドル)
- サポート4,13310/8のUSAGOLD確定値(4,132.84ドル)
- サポート4,11110/7のUSAGOLD確定値(4,110.82ドル)
2026/10/13 08:06 JST(10/12の米国セッションを扱います。米国はコロンブス・デーで債券市場が休場、株式市場は通常どおり取引されました。日本は10/12がスポーツの日で東京市場は休場でした。10/9の米国セッションは、取り下げた10/12付の下書きで扱った内容で、この号では基準値として使います)
Macro Theme
前号は、金利とAI関連株の振れの中で金が反発したと書いた。この日は債券市場が休場で、金利という物差しが止まったまま、株は小幅安、原油は上昇、金は反落した。S&P500は7,807.24(−0.06%)、Nasdaqは27,245.90(−0.44%)、ダウは51,850.55(+0.38%)。中国のCXMTが新しいメモリセルの設計で進展を発表し、MicronとSK Hynixが3%超下げ、半導体指数(SOX)は−2.7%(Investrade)。一方、S&P500の11業種のうち9つは上昇し、エネルギーが+1.43%、通信が+0.97%で支えた。
原油はサウジアラビアの空港への攻撃で上げ、WTIは93.74ドル(+2.06%)。ハマック連銀総裁(クリーブランド)が、インフレが広がる中で連邦準備制度は「比較的早く」引き締め的な水準へ動くべきだと述べ、ドルは堅調だった。金の現物は、USAGOLDの読み取りで4,169.76ドルと、10/9の確定値4,194.61ドルから24.85ドル(−0.59%)下げた。
Market Drivers
① 債券休場:金利の確認ができない日
米債券市場は休場で、10年債は新しい値が出ていない。直近は10/9の5.24%、実質金利は2.91%、2年債は4.80%(財務省)。Yahoo Financeの画面には10年債5.24%が表示されたが、これは10/9の値が残ったものとみられる(推測)。
金利が動かない日に、金は金利ではなく、ドルと原油に反応した。金利の再開は10/13の火曜で、水曜10/14には米CPIが控える。
② 半導体の下げ:CXMTの発表と、バランスを取った他業種
CXMTの新設計の報道で、MicronとSK Hynixは3%超下げた。Nasdaqは−0.44%、S&P500は−0.06%にとどまった。Metaは新しいAIモデルの発表で3%超上げ、eBayはモルガン・スタンレーの格上げで約4%上げた。Starbucksが「Chipotleを買収しない」と述べ、Chipotleは4%超下げた(Yahoo Finance)。
半導体の下げを、エネルギーや通信などの他業種が受け止めた。前号で見たAI関連株の弱さは、この日も半導体に残った。
③ 原油と中東:サウジの空港への攻撃
WTIは93.74ドル(+1.89ドル)、Brentは106.65ドル(+1.93ドル)で清算した。ロシア産ディーゼルの追加供給や、露ウクライナのエネルギー停戦への期待という下げ材料を、サウジの空港への攻撃が上回った(Investrade)。Yahoo Financeは、トランプ氏がサウジとともにフーシ派へ軍事行動を取る可能性に触れたと伝える。
原油高は、休場明けの長期金利にとって上げ材料。10/9の5.24%を基準に、火曜以降の動きを見る。
情報元:
- Investrade(Market Review: October 12, 2026)
- Yahoo Finance(Stock market today、2026/10/12)
- investingLive(Americas FX news wrap 12 Oct)
金利(起点)
米10年債利回り:5.24%(10/9、財務省 日次イールドカーブ。10/12は債券市場が休場で新しい値は無い)
米2年債利回り:4.80%(10/9、財務省。10/8は4.75%)
米30年債利回り:5.60%(10/9、財務省)
日本10年債利回り:3.089%(10/8、財務省の最新掲載分。10/9分は未掲載、10/12は東京市場が休場)
実質金利(TIPS10年):2.91%(10/9、財務省 実質利回りカーブ。10/8は2.87%)
期待インフレ率(10年BEI):2.33%(10/9時点、FRED T10YIE)
名目5.24%は実質2.91%と期待インフレ2.33%に分解できる。10/9は実質側の上昇(+4bp)が名目を押し上げた。この日は債券が動かず、ハマック総裁の「比較的早く」という発言が、休場明けの金利に対する見方を引き締め方向へ寄せた。日米の金利差は、10/9の5.24%と10/8の3.09%で約2.2ポイント(日付が異なる値の比較)。
情報元:
- 米財務省(Daily Treasury Par Yield Curve Rates 2026)
- 米財務省(Daily Treasury Par Real Yield Curve Rates 2026)
- 財務省(国債金利情報 jgbcm.csv)
- FRED(T10YIE 期待インフレ率10年)
- Investrade(Market Review: October 12, 2026)
ドル
DXY:未確認。出所が割れた。Investradeは102.59(+0.37%、約18か月ぶりの高値)と記す一方、別の報道は102.2前後(ほぼ変わらず)とする。同じ日の終値の定義で、どちらを採るか決められないため、数値は載せない
USD/JPY:158.64(+0.21%、investingLiveの引け前のスナップショット。終値かは未確認)
EUR/USD:1.1155(−0.41%、同上。2026年の安値を更新したとされる。Investradeは1.1158で−0.0043)
主要7通貨のすべてに対してドルが上昇したとされる(investingLive)。DXYの水準は割れたが、ドル高の向きは出所が一致している。ハマック総裁の発言が背景とされる。
情報元:
商品
WTI:93.74ドル(+1.89、+2.06%、10/12の清算値、Investrade。10/9の91.85ドルとの差と一致する)。Yahoo Financeの表示は11月限93.41ドルで、清算後の時点の値とみられ、定義の違い
Brent:106.65ドル(+1.93、+1.84%、Investrade。限月は未確認)
金(現物):4,169.76ドル(10/12 USAGOLD価格履歴を山岳部時間17:07に読み取り。10/9の確定値4,194.61ドルから−24.85ドル、−0.59%)。現物の終値は未確認。12月限の先物は4,190.60ドル(−25.70、−0.61%、Investrade)で、現物との水準差は定義の違い、方向はそろった。系列はUSAGOLDに固定する。USAGOLDの表の「前日比」欄は−1.91ドルと出たが、確定値との差と合わないため、前日比には使わなかった
Macro Drivers(三軸)
実質金利:債券休場のため新しい値なし(10/9は2.91%)
ドル:ユーロ・円に対して上昇。DXYの水準は未確認
地政学:サウジの空港への攻撃で原油が上昇。金へのリスク回避の買いは限られ、この日の金はドル高に従って下げた
資金フロー結論
金は10/9に4,195ドル近くまで上げたが、この日はドル高と、引き締め的なFed高官発言で下げた。4,165ドル(10/6確定値)の手前で止まっている。
情報元:
株
S&P 500:7,807.24(−4.30、−0.06%)(10/12。Yahoo Finance。Investing.comは7,807.36、Investradeは7,807。10/9の7,811.54との差と一致する)
Nasdaq総合:27,245.90(−120.27、−0.44%)(10/12。Yahoo Finance。Investing.comも27,245.90、Investradeも−120.27)
ダウ平均:51,850.55(+195.60、+0.38%)(10/12。Yahoo Finance。10/9の51,654.95との差と一致する。Investradeは+195.36。別の報道の51,908.10は他の出所と合わず採らなかった)
ラッセル2000:2,794.48(−12.50、−0.45%)(Yahoo Finance)
日経225: 10/12は東京市場が休場。直近は10/9の69,030.92円(−11.19円、−0.02%、複数の報道。10/8の69,042.11円との差と一致する。日経平均プロフィルの公式データでは確認できていない)
半導体が売られ、エネルギーと通信が買われた。指数は小幅だが、業種別では分かれた。
10/12の米株は、10/13の東京市場に反映される。東京は10/9以来の取引で、半導体関連への影響が焦点。
情報元:
- Yahoo Finance(Stock market today、2026/10/12)
- Investrade(Market Review: October 12, 2026)
- Investing.com(Wall Street kicks off key week of bank earnings and CPI data)
Crypto
BTC:81,879ドル(10/13 08:06 JST時点、CoinGecko)。24時間前(10/12 09:00 JST=10/12のUTC 0:00)の基準値83,691ドルから−2.2%。Yahoo Financeも81,821ドル(−2.22%)と表示している
Nasdaq −0.44%に対し、BTCは−2.2%で、同じ向きでBTCの方が大きく下げた。金も−0.59%と下げ、この日は金とBTCがそろって売られた。ドル高が両方に効いた可能性がある(推測)。
現物ETFの資金フローは未確認。
情報元:
Volatility
VIX:15.21(10/12、+0.37、+2.49%、Yahoo Finance。前日14.84は10/9のFRED VIXCLSと一致)
日経VI:10/12は休場、10/9分は未確認
VIXは15台前半で、半導体が−2.7%でも小幅な上昇にとどまった。警戒感は薄いまま。日経VIが取れていないため、日米の温度差は今号では比較しない。
情報元:
今日の資金フロー
総括:金利が動かない日に、ドル高と原油高が金とBTCを押した。休場明けの長期金利と、10/14の米CPIが次の物差しになる。
マーケットポジション(中期の歪み)
最大の歪みは、「長期金利が24年ぶりの高水準圏にあり、Fed高官が引き締めを口にしているのに、株が最高値圏にあること」である。この日は半導体が−2.7%と売られたが、他業種が受け止め、指数は小幅にとどまった。金利が再開して上がれば、この均衡が崩れる余地がある(推測を含む)。
もう一つは、原油の高止まり。WTIは90ドル台前半から93.74ドルへ上がり、Brentは106ドル台。インフレ指標のCPIは、見込みで総合が3.6%へ再加速する(Investrade)。
三つ目は、ドルが約18か月ぶりの高値圏にある可能性。DXYの水準は割れたが、10月初めから高値圏にあることは複数の出所が一致している。
Next Flow(短期)
シナリオA:休場明けに長期金利が上がり、5.3%台へ乗せる
シナリオB:金利が5.2%台で安定し、ドル高が一服する
シナリオC:半導体の下げが広がり、株が調整する
BTCは株と同じ向きに動きやすい。
Market Bias(短期)
中立。債券が休場で金利の確認ができず、ドル高は金に逆風だが、CPI前で方向は決めきれない。
最優先の監視項目は3つ。
- 休場明けの米10年債の5.24%を基準にした動きと、実質金利2.9%
- 金の4,165ドルの維持と4,195ドルの回復。ドル指数の水準の確定
- 10/14の米CPI(総合3.6%の見込み)と、10/13の米大手銀行の決算
本日の市場スケジュール(JST)
- 東京市場:10/9以来の取引。10/12の米半導体安を受けた寄り付き
- 米大手銀行(JPモルガン、ゴールドマン、シティ、ウェルズ・ファーゴ)の決算、J&J、UNHの決算
- 10/14 米CPI・ベージュブック、10/15 PPI・小売売上高、10/27〜28 FOMC
情報元:
2026/10/13 08:06 JST 時点。主要トリガーは債券市場の休場、CXMTの発表による半導体の下げ、サウジの空港への攻撃による原油の上昇、Fed高官のタカ派発言によるドル高。